
2メン・ユニットとして生まれ変わったディメンションが新体制での2作目「32」をリリース 勝田一樹
25年以上も続けてきたトライアングル体制を前作からリニューアルして、サックス&ギターの双頭バンドとして新たなスタートを切ったJ-フュージョンの旗頭DIMENSION。そんな彼らから、2メン・ユニットとなっての2作目「32」が早くも届けられた。
原点回帰をキーワードに、フレッシュで瑞々しい仕上がりを実現させた今作の手応えを我らが勝田一樹が力強く語った。
(インタビュー・文:山本美芽/取材協力:ZAIN RECORDS)
何の制約もなく感じたパッションをそのまま無心に出していた30年前
デビュー当時は、なにもかも初めてでした。それが今、30年も経つと様々なことが経験済みです。マンネリとかパワーダウンしたとか言われたくない、無理やり若いことをやってずっこけたくない、そんな気持ちもあるけれど、結局、作り込みすぎ、考えすぎはよくない。もともとこんな感じで普通に作ってたよね、というところに落ち着きました。昔より今のほうが楽器は上手になった。でも曲作りにおいては、ストレートなものをレコーディングしていた初期の状態がディメンションの原点だと再確認したんです。自然に出てくるサウンド、それがグループの特性なんだと。そんなスタンスで今回作ってみたら、デビュー当時のエッセンスと、大人になってからの技術力も盛り込みつつ、トータルバランスの良いものが偶然にもできたと感じています。
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・ギター&サックスのユニゾンやポップな変拍子といった持ち味は健在
・激しい転調とコードチェンジを施した難曲で苦心した鮮やかなアドリブ
・コロナ禍は普段できないことを。耳から触れるのは大事。聴くことを忘れずに

【ZACL-9123】¥3,300(税込) ZAIN RECORD
[収録曲]
01.Go Deep/02.Beatniks/03.The Gate/04.ON&ON/05.Superstone/06.Night Vision/07.Free Xone/08.Blue Waves/09.PANORAMA/10.By Your Side
[演奏]勝田一樹(Sax)、増崎孝司(Guit)、安部 潤/大島こうすけ(Key,Syn,Prog)、友田ジュン(Pf,Key,Syn,Prog)、川崎哲平/二家本亮介(Bass)、川口千里/則竹裕之(Ds)
[日時] 2021.12.29(Wed)&30(Thu)
[会場] 目黒ブルースアレイジャパン
The Premium"Monthly"決定!
[日時]2021.12.4(Sat)&2022.1.8(Sat)
[出演]勝田一樹(SaX)、則竹裕之(Ds)、須藤満(Bass)、友田ジュン(Key)/料理&進行:タカノハシアキラ
[会場]三軒茶屋GrapeFruitMoon

勝田一樹
Kazuki Katsuta
神奈川県生まれ。19歳でプロデビューし、1992年にインストゥルメンタル・グループのDIMENSIONを結成、これまでオリジナルアルバムを32枚リリース。グループのフロントマンとしてフュージョン・シーンを牽引してきた。勝田が奏でる音色は聴いてすぐに彼だとわかる唯一無二の存在感があり、彼の影響を受けたサックスプレイヤーは後を絶たない。アルトサックスプレイヤーとして、アンサンブルの中に溶け込む力強さと優しさを調和させたスタイルに加え、様々なジャンル、様々なアーティストでのレコーディングにおいても活躍。ブラスセクションのアレンジ力も高い評価を得ている。ソロ活動として勝田本人プロデュースの『JAFROSAX』名義でアルバムを4枚リリース。さらに勝田一樹名義のソロアルバムも3枚リリースし、国内外で大好評を博している。
(2021.11)