サックス記事 キャンディ・ダルファー&ユッコ・ミラー サックス界のクイーンとヒロインの初対談が実現!
  サックス記事 キャンディ・ダルファー&ユッコ・ミラー サックス界のクイーンとヒロインの初対談が実現!
[1ページ目│記事トップ
THE SAX vol.112 Interview

キャンディ・ダルファー&ユッコ・ミラー サックス界のクイーンとヒロインの初対談が実現!

ARTIST

いまや女性サックス奏者の代名詞として誰もが名前をあげるキャンディ・ダルファー。そんなキャンディに憧れる女性プレイヤーは日本にも数多いが、なかでも最もホットな話題を振りまいているのがこの人、ユッコ・ミラーだろう。奇しくも二人とも昨年ニューアルバムをリリースしたばかりで、好調なセールスを記録。そんな二人の初対談がついに実現した!
インタビュー・文:櫻井隆章/写真:井村重人(アーニーズ・スタジオ)取材協力:ブルーノート東京)

キツいと感じるということは、決して何かを学ぶ上では良いことではない

女性サックス奏者のパイオニアにして最高峰のキャンディ・ダルファーと、その彼女を強く敬愛し、アイドルとして崇めているユッコ・ミラー。この二人の対談がついに実現した。キャンディがブルーノート東京に出演した際に、ライブが始まる前の楽屋にて行なわれたのだ。ユッコは日本茶と和菓子のお土産を持参し、それを渡す際の英語をノートに書き留めても来たのである。しかしユッコ、対面する前から超・緊張状態なのであった。そして、いざ、ご対面!

ユッコ・ミラー
今日は、一杯訊きたいことがあるんですけど、そもそも、私はキャンディさんのプレイの大ファンでもあるんですけど、キャンディさんご自身のファンでもあるんです。普段はどういう生活をなさっているんですか? 何か、ルーティーンとして、していることはありますか?
キャンディ・ダルファー
あら、それはありがとう! 私は、音楽学校に行って習ったことはないし、誰か先生に就いて教えてもらったということもないのね。すべて実践で覚えて来たのよ。要するに独学よね。ま、父が教えてくれたということはあるけれど。せいぜい、その父と一緒にラジオを良く聴いていたくらいかしら。新しい音楽を聴くということで、ラジオはとても役立ったと思うわ。そして、正直に言うと、そんなに練習するほうではないわね。
ユッコ
あら、私も独学です。
キャンディ
音楽を楽しむことが一番大事かしら。練習をしていて、それがキツいと思うようだったら、それは違うと思うのね。キツいと感じるということは、決して何かを学ぶ上では良いことではないと思うわ。

次ページに続く
・サックスをプレイするようになって、毎日がキラキラしてきた
・ブルーノート東京のステージにて再びの共演が決定!


 
「WE NEVER STOP」
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
(VICP-65608)


●PROFILE
キャンディ・ダルファー Candy Dulfer
1969年9月19日、オランダ、アムステルダム生まれ。サックス奏者である父ハンス・ダルファーの影響で6歳からサックスを始め、11歳の頃にはハンスのバンドに参加しレコーディングにも参加する。14歳で自身のバンド、ファンキースタッフを結成。オランダの音楽業界やマスコミが彼女の才能溢れるプレイに注目するようになる。1990年に発表した1stアルバム「サクシュアリティ」はグラミーにノミネートされ100万枚を越えるセールスを記録。1993年にはメイシオ・パーカーやタワー・オブ・パワーをゲストに迎えた「サックス・ア・ゴーゴー」を発表。『ピック・アップ・ザ・ピーセズ』のラジオ・ヒットによって幅広くキャンディの存在が知られることとなる。2008年にはオランダで彼女の音楽的功績を讃えた『Golden Harp』賞を受賞する。最新アルバムは2022年10月リリースの「WE NEVER STOP」。

 
「City Cruisin’」
キングレコード
(KICJ-860)


●PROFILE
ユッコ・ミラー Yucco Miller
三重県伊勢市出身。3歳よりピアノを始め、高校で吹奏楽部に所属しアルトサックスを始める。2016年にリリースしたメジャー1stアルバム「YUCCO MILLER」は、グラミー賞受賞アーティストのロニー・プラキシコがサウンド・プロデュースを務めニューヨークで録音。2018年からはYouTuberとしての活動も展開し、現在ユッコ・ミラー公式YouTubeチャンネルのチャンネル 登録者は20万人を超え、総再生回数は4000万再生回数を突破(2022年11月時点)。地上波人気テレビ番組への出演、テレビCM音楽の作曲・演奏、アパレルブランドのPVに主演モデルとしても出演するなど多方面で活躍している。また、JazzPage人気投票サックス部門で第1位を獲得、「楽器店大賞2021」のサックス部門で大賞を受賞するなど、インストゥルメンタル・アーティストとして類希な人気を集めている。最新アルバムは2022年12月リリースの「City Cruisin’」

 
 
登場するアーティスト
画像

キャンディ・ダルファー
Candy Dulfer

1969年9月19日、オランダの首都アムステルダム生まれ。昼は自動車販売の仕事をこなしながら夜はサックス奏者として活動する父親ハンス・ダルファーの影響で5歳からサックスを始める。11歳の時に父のバンドに参加し、レコーディングも経験した。14歳で自身のバンド「ファンキー・スタッフ」を結成、オランダでの注目を集める。その後マドンナのオープニング・アクトを務めたり、プリンスとステージで共演するようになった。90年にはファースト・アルバム「サクシュアリティ」を発表。グラミーにノミネートされ、100万枚を売り上げる。93年には豪華ゲストを迎えたアルバム「サックス・ア・ゴー・ゴー」を発表、収録されたシングル『ピック・アップ・ザ・ピーセズ』が世界的な大ヒットとなった。日本でも圧倒的な話題となり、その美貌とステージングのカッコ良さから彼女に憧れてサックスを手にする若い女性が急増。来日回数も多く、会場にはサックスのケースを抱えた女性たちも多数つめかける。

登場するアーティスト
画像

ユッコ・ミラー
YUCCO MILLER

三重県伊勢市出身。3歳よりピアノを始め、高校で吹奏楽部に所属しアルトサックスを始める。河田健氏、川嶋哲郎氏、エリック・マリエンサルの各氏に師事。2016年9月キングレコードよりメジャーデューし、テレビや雑誌を賑わす実力派のサックス奏者として注目を浴びる。キャンディ・ダルファーからは演奏を気に入られ、彼女の来日公演に異例のスペシャル・ゲストとしてステージで共演。また、グレン・ミラー・オーケストラのジャパン・ツアーにもスペシャル・ゲストとして出演を果たすなど国内外で活躍するトップ・ミュージシャンと多数共演している。韓国やマレーシアなど海外でのジャズフェスティバルにも出演し、世界的にも高い評価を得ている。2018年からはYouTuberとしての活動も展開し、現在ユッコ・ミラー公式YouTubeチャンネルの登録者は20万人を超え、総再生回数は4000万再生回数を突破(2022年11月時点)。自身のブログの一日の最高アクセス数が40万アクセスに達し、Ameba芸能人・有名人ブログの人気ランキングにて第1位を獲得、また、JazzPage人気投票サックス部門で第1位を獲得、「楽器店大賞2021」のサックス部門で大賞を受賞するなど、インストゥルメンタルアーティストとして類希な人気を集めている。

[CLUB MEMBER ACCESS]

この記事の続きはCLUB会員限定です。
メンバーの方はログインしてください。
有料会員になるとすべてお読みいただけます。

1   |   2      次へ>      
サックス