サックス記事 第二回|音大受験について
音楽大学受験の体験談を一挙紹介!

第二回|音大受験について

先生を探すところから始まった入試準備

続いて2人目は…
普通科出身で私立受験を経験した、昭和音楽大学1年生の齋藤朱生(さいとう しゅい)さんです。
まずは受験日程について♪

■特待生入試 11月 (連日2日間) 1日目:筆記試験、作文、特待生面接
2日目:主科実技、実技面接

■一般入試 2月 (連日2日間)
1日目:(センター利用のためなし)
2日目:主科実技、実技面接

※演奏家コース受験のためソルフェージュ試験はなし
平井千紘
 本日は私立大学の受験について聞かせてください。よろしくお願いします!
齋藤朱生
  よろしくお願いします!
平井
まず、音大進学を決めた頃の話を聞かせてください!
齋藤
音大への進学を決めたのは高1の頃でした。そこから音楽の先生と相談しながらレッスンの先生を探し始めました。 高2の夏頃にようやく見つかり、翌年の1月頃には東京と地元で2人の先生につくようになって、月3回はレッスンがうけられるようになりました。


平井
見つかって良かったですね! ソルフェージュはどうしていましたか?
齋藤
小さい頃から通っていたヤマハの先生に相談し、音大進学を決めた高1からすぐ通い始めました。 聴音、新曲視唱、コールユーブンゲン、コンコーネなどを週1回のペースで、様々な大学の過去問を中心に取り組みました。 楽典だけは自主勉強で、わからないことがあれば音楽の先生に聞きにいってました。
平井
大学はどうやって決めましたか?
齋藤
専攻生の多さ、講師陣、特待生制度の充実から昭和音大に決めました。オープンキャンパスや受験講習会など、昭和音大だけでも3回くらい行きましたね。 他にも二校へ足を運びましたが、実際に複数の学校に行って自分の目で違いを見てみると良いと思います。 それから、1つの学校でも回数を重ねて色んな先生にレッスンを受けてみるのも選択肢や視野が広がっておススメです。 学校によって希望通りの先生につけない場合もあるので。
平井
なるほど。他に実際行って良かったことはありますか?
齋藤
僕は普通科出身だったので音大受験の情報が周りに少なく、説明会や体験レッスンを通じて様々な情報が得られたことも大きかったです。 偶然高校の同学年にもう1人音大受験生がいましたが、それ以外の友人たちはずっと机に向かっていました。


▲インタビュー当日の様子

 
平井
正確な情報が得られる貴重な場だったんですね。 合格まではどんな流れでしたか?
齋藤
まず11月に特待生入試で実技・作文・面接を受けました。受験者も多かったため待ち時間も長く、その間ずっと緊張していました(笑) 結局特待生入試では落ちてしまったんですけど、その後の一般入試で無事合格することができました! 一般入試は特待生入試よりも受験者が少なかったので待ち時間は短く、音出し時間もあっという間でした。 私立受験は何度もチャンスがあるので、計画を立てて受験すると余裕があって良いと思います!
平井
作文や面接の対策もしていましたか?
齋藤
作文は吹奏楽部の副顧問でもある国語の先生に見ていただきました。面接も音楽の先生を中心にご協力いただいて対策しました。
平井
受験について苦労したことはありますか?
齋藤
苦労というか、周りの友人たちはずっと勉強しているので受験が終わるまで少し疎遠になってしまうのが寂しかったですかね。
平井
なるほど…孤独との闘いですね……! それでは最後に、音大を目指すみんなへメッセージをどうぞ!
齋藤
まずどんなことがあっても諦めないこと。 音楽に限らず何事も自分が納得いくまで精一杯やり通すことが大切だと思います! また自分の人生なので、自分のやりたいようにやることも必要です。余裕を持って早めに行動すれば選択肢やできることも広がるので、後から慌てないよう計画立てて準備することをお勧めします。 今の自分と相談しながら、目標に向かって頑張ってください!
平井
齋藤さんありがとうございました!

 
齋藤朱生
Syui Saitou
齋藤朱生

茨城県日立市出身。 2歳からヤマハ音楽教室に通い、エレクトーン、ピアノを習う。 12歳からサクソフォンを始める。 サクソフォンを田中奏一郎、坂口大介、榮村正吾、室内楽を神保佳祐の各氏に師事。 現在 昭和音楽大学 弦管打楽器演奏家Ⅰコース1年次に在学中。

 

>>3ページ目:「音大で吹奏楽を学ぶには?」

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