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私がこの楽器を愛する理由

wind-i mini1号 特集

トランペットの魅力は、何よりその華やかさではないでしょうか。トランペットの音が聴こえるだけで、すごく華やかに、派手に、煌びやかになりますよね。ハイトーンが続いたりすれば、歓声があがったり、拍手喝采を受けることもあるでしょう。とにかく、どんな楽器より目立ちます!! 吹奏楽の中では、バンドの顔といっても過言ではないでしょう。そして、トランペットは楽器の種類が多いことも魅力だと思います。柔らかく暖かい音を出したければ、フリューゲルホルン。音が高くてキラキラした音は、ピッコロトランペット。難しいパッセージをより簡単に演奏できる、コルネット。その他にも、ロータリートランペット、管の長さが違うC管・D管・E♭管、などがあります。

 

トロンボーンは、人間の声にかなり近い楽器だと思います。まったく同じモデルの楽器でも、演奏者によって様々な音色が出て、人間の声が皆、違うのと似ていて、そこがとても興味深いですね。吹奏楽やオーケストラ等の中では、あまり、メロディは回って来ませんが、それでも最近はソロやトロンボーン四重奏等で随分とクローズアップされるようになってきました。
音としては、よく耳にする、とても力強い音から、語りかけるような柔らかい音まで、幅広く、表情豊かな音が色々と出せます。体力も使いますし、日によってコンディションが違ったり、難しい面もあるのですが、そういう、一筋縄でいかないところも、やりがいがあって面白いとも言えますね。それから、ルネッサンスやバロック音楽から、ジャズやポップスまで、様々なジャンルで使われているのも、楽しめるポイントです。楽器の構造がとてもシンプルで、かつ、ビジュアル的にも目立ち、格好良いところも外せませんね。

 

まずはビジュアルではないでしょうか? 本来のヴァルブが付いていないトロンボーンがシンプルな故に、様々なアイデアが試作され、その結果多種多様なフォルムを持つに至ったわけです。楽器の見た目的にも工場の配管のような(笑)、複雑に見えるところに魅力を感じるのもありではないでしょうか? もちろんそれだけではなく、演奏面においても魅力はたくさんあります!
バストロンボーンは低音域を担当する管楽器の中で(現在一般的な吹奏楽編成上)、ステージの一番奥に座っています。そしてベルが正面を向いているので、チューバ、バスクラリネット、バリトンサックスなど同じ低音域を担当する楽器にピッチの拠り所を示す必要があると思います。つまりはバンド全体のハーモニーの土台となる核を作っていると思っているので、音程についての責任は重大ですが、バンド全体がきれいにはまった時は最高な瞬間を味わえます。

 

何と言っても大きな楽器から出る豊かなサウンドです。バンド全体のサウンド・印象を変えることができます。決して目立つ音ではないかもしれませんが、存在感は大きいと思います。よく音楽・バンドを支える土台だと言われますが、責任感も魅力の一つだと思います。和音形成・テンポの要になります。また、合奏だけではなくアンサンブルでも重要な楽器です。

 

美しいハーモニーがまず1番! 柔らかくふくよかな音色から鋭く金属的な音、「ワイルドにもワイドにもなる響きの変化」と、合奏における他セクション間の「橋渡し」、たくさんの「表情」を出せるところだと思います。

 

ユーフォニアムの魅力は柔らかい響き、そして豊かな音色です。吹奏楽では色々な楽器と様々な場面で活躍するのが楽しく、それが魅力でもあります。

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