クラリネット記事
The Clarinet vol.70 Zoom In

千花音 自分の人生をすべてクラリネットに捧げています!

現在、YouTubeなどの動画サイトにてボーカロイドや最新J-POP等の「演奏してみた動画」を投稿し、多いものでは再生回数60万回以上という驚異的な数字を残している三浦千花音さん。第24回日本クラシック音楽コンクールクラリネット部門大学生の部全国大会、第21回ブルクハルト国際音楽コンクール管楽器部門でともに最高位を受賞するなど、数々のコンクールで輝かしい実績を持つ実力派の若手プレイヤーだ。今、各方面で注目を集めるクラリネット奏者の素顔に迫った。

 

先生に頼まれ泣きながらクラリネットを始めた

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─音楽との出会い、クラリネットとの出会いを教えてください。

三浦:姉がエレクトーンを習っていたんです。ある日、母親と一緒にレッスンについて行ったとき私も習いたいと思いました。3歳のときです。それから高校に入るまでの12年間続けていました。コンクールなどにも出て最優秀賞を受賞したこともあります。また、小学5年生のときには同時並行でピアノも始めました。
そして、中学校に入る前に流行っていた、映画「スウィングガールズ」を見て管楽器に憧れてサックスがやりたくなったんです。それで中学の吹奏楽部に仮入部したんですけどサックスの人気がすごくて。順番を待っている間、先輩に「クラリネットが吹ければサックスも吹けるよ」と声をかけられ、ぜんぜんやりたい楽器ではなかったんですけど音を鳴らすために吹いてみたら鳴るようになったんです。当時、クラリネットが弱い部活で先生にクラリネットを吹いてほしいと言われて泣きながら引き受けました(笑)。

 

─いやいやながらに始めて、クラリネットにハマっていったきっかけは?

三浦:最初は嫌いすぎてまったく練習しなかったんです(笑)。中学1年生のとき、学内の発表会があって、顧問の先生に「これを吹け」と、ウェーバーの『グランド・デュオ・コンチェルタント 第3楽章』のソロの楽譜をもらいました。音源を聴いたときに「すごくいい曲だな」と思って、そこから真剣に練習するようになりました。中学2年生のときにはアンサンブルも始めて、そのときに井上幸子先生に出会ったことで、クラリネットという楽器の魅力を知り、どんどん好きになりました。高校でも吹奏楽部に入部したのですが、音大受験を考えて札幌で井上先生の個人レッスンを受けるようになり、紋別から片道4時間30分かけて行っていました。ほぼ半日移動ですね(笑)。大学は井上幸子先生が教えている静岡の常葉大学に進みました。

 

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・学生時代に取り組んだ練習
・クラリネットを演奏するとき最も重要視すること
・YouTubeのこと etc…

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三浦千花音 Chikane Miura
北海道紋別市出身。常葉大学短期大学部音楽科卒業。同大学専攻科修了。修了時に福井巌賞受賞。同大学定期演奏会、卒業演奏会、修了演奏会に出演。常葉音楽教育センター会長賞ならびに学長賞受賞。第67回北海道北見市新人演奏会出演。第26回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール木管楽器部門大学生の部全国大会入選。第24回日本クラシック音楽コンクールクラリネット部門大学生の部全国大会1、2位なしの第3位。(最高位)第21回ブルクハルト国際音楽コンクール管楽器部門1、2位なしの第3位(最高位)。ヴェンツェル・フックス、小山昭雄、池辺晋一郎、ディルク・アルトマン各氏の公開レッスンを受講。これまでに、山本洋志、武田忠善、井上幸子の各氏に師事。現在、東京を拠点としフリーランスとして活動。YouTubeにてボーカロイド等の演奏してみた動画も投稿している。

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