加藤明久のクラリネット何でもQ&A

第12回「貴殿の音は真っ直ぐ飛んでいますか?」

私はヤマハのドイツベームを使用していますが、まわりはフレンチです。音作りが難しいですが、どのように合わせたらよいのでしょうか。(会社員・富山)

「まわりはフレンチ」「合わせる」といった語感から、オーケストラか吹奏楽に所属されている方と思われる。みにくいアヒルの子のように、周囲から白い目で見られているのだろうか。システムが違っても同じクラリネット。「我が道を行く」を貫いてほしい。……[続きはこちらから!!]

リードが薄すぎて、高い音のピッチが異常なくらい下がってしまう中学生(ひどい時は高いミから上が出ない)が、少しでも硬めのリードを使えるようにするにはどうすればいいですか。(主婦・兵庫)

このコーナーに寄せられる質問は加藤のところに直接届くのではなく、編集部で要約された質問内容を読むだけなので、性別や職業、住所といった少ない情報源から質問の背景にある謎を解いていくところから加藤の作業は始まる。この方は主婦です。主婦がなぜクラリネットを吹く中学生の面倒を見ているのか? アルバイトで吹奏楽の指導をしているのか、それともご子息・ご令嬢を教えているのか。いずれにしても「リードが薄すぎて……」という原因が判っているわけだから、クラリネットが吹ける主婦に違いない。謎は深まるばかり……。[続きはこちらから!!]

加藤明久

Akihisa Kato

クラリネットを大橋幸夫、浜中浩一の両氏に師事。 1983年、国立音楽大学卒業。その年より制定された矢田部賞を受賞。 第53回読売新人演奏会などの新人演奏会に出演。 第16回民音室内楽コンクール第1位入賞。 1984年、第1回日本クラリネット・コンクール入賞。 1985年、第35回ミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門でファイナリスト。 1988年、欧日音楽講座にて初のビュッフェ・クランポン賞を与えられる。第2回日本クラリネット・コンクール入賞。 1990年、NHK交響楽団に入団。 2019年、NHK交響楽団を退団。 2019年より昭和音楽大学教授、武蔵野音楽大学非常勤講師。

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