クラリネット記事詳細:ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 熊本県の音大生がクラリネットアンサンブルのステージに│ON The Clarinet
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熊本県の音大生がクラリネットアンサンブルのステージに

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017 The Clarinet vol.63

5/4(木・祝)〜5/6(土)にかけて東京・丸の内で開催された日本最大級のクラシックイベント「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」。今年は「ラ・ダンス 舞曲の祭典」をテーマに掲げ、舞曲にまつわる多くのコンサート、イベントが催され、多くの観客を熱狂の渦に巻き込んだ。そのイベントの1つとして、NPO法人「街角に音楽を」によりクラリネットアンサンブルのステージが企画された。クラリネット奏者の田中正敏氏が、昨年の地震の爪痕がまだ残っている熊本にキャンパスを置く平成音楽大学のクラリネット科の学生を招き、東京の音大生たちと一緒に演奏を披露するという内容だ。さらに、ステージ以外にも学生同士の交流会も催された。合計で4回行なわれた街頭ステージでは多くの人が足を止め、クラリネットの音色に聴き入っていた。ここではこのイベントに参加した学生たちのコメントを紹介しよう。

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平成音楽大学4年
谷崎奏子さん

この度、このような素晴らしい音楽祭にご招待いただき誠にありがとうございました。
今回は平成音楽大学特別講師である田中正敏先生が理事を務めるNPO法人「街角に音楽を」様から熊本大震災復興支援として、平成音楽大学クラリネット専攻の2名を招待していただき、東京の皆様方と素晴らしい音楽や交流を育めたのではないかと思います。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン初日は東京の方々と初対面での演奏ということもあり、失敗なども多々あったのですが、門下が同じということもあってか、練習を数回やっただけで、初対面とは思えないほど息の合った演奏を披露することができ、自分としてはとても有意義な時間を過ごすことができました。また東京の学生の方々との交流会では、ほかの大学の話やそれぞれの演奏に対する考え方などを聞けたりと、刺激になることがたくさんありました。
私は一年前の熊本地震の際、地響きや家のものが倒れる音、避難している時に聞こえる車のクラクションなど、音に対するトラウマができました。自分では元気でいるつもりでも、ドアが強く閉まる音や遠くから聞こえる救急車のサイレンなどを聞くと、熊本地震の風景がフラッシュバックします。ですが、音は私に恐怖心を与えるだけではなく、私に立ち直る勇気をくれるものだとも思います。熊本地震が起きたあの日から今日まで、たくさんの音楽に触れ心を癒され、励まされ、復興へ向けての勇気をもらいました。そして今回のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンも人と音楽との繋がりを強く感じることのできるものとなりました。今回の経験を糧に、熊本の復興に向けてますます尽力していきたいです。本当にありがとうございました。

平成音楽大学3年
野内奈緒さん

この度は「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017」に熊本復興支援としてご招待いただき参加させていただきました。
熊本地震から1年が過ぎましたが、今でも思い返すと恐怖と不安で涙が止まりません。熊本に住む者としてあの時感じた恐怖、崩れてしまった熊本城や甚大な被害を受けた阿蘇からは目が背けられません。今回のステージでは私が『おもいで宝箱(NHK熊本放送局開局75周年記念曲)』を歌わせていただきました。聴いてくださる方々に熊本は良いところだよということを伝えるとともに、今の阿蘇、熊本城のことに興味を持ってもらい、それが復興のチカラになればと思いながら歌いました。嬉しいことに、私のその想いが伝わったとのお言葉をいただきました。これほどにも充実した本番はなかなか経験できません。私が一番印象に残っているのはやはり最終公演です。演奏者とお客様が30分という短い時間であそこまで一つになれたことは一生忘れません。そして、最後の拍手には今までになかったお客様の色々な気持ちが伝わってきて感動しました。それと同時にこの拍手と気持ちを熊本に持って帰って、もっと熊本のために私たちが率先して頑張ろうと思いました。田中先生をはじめとする関係者の皆様、共演した学生、OB・OGの皆様、足を止めて演奏を聴いてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。このような経験をさせていただけたこと、素敵な出会いに感謝しています。本当にありがとうございました。

東京学芸大学4年
佐藤真優さん 尾方優佳さん

初めてのLFJでの演奏は、とても心に残るものでした。聴衆に笑顔があふれていく光景、自分自身に緊張感と喜びが高まる感覚は、一生忘れられません。コンサートホールではなく、青空と心地よい風の中で奏でる音楽は会場をひとつにし、自然に体が動き、まさに熱狂、音楽をやっていてよかったと思う瞬間でした。
熊本を勇気付けようという企画でしたが、私たちも多くの勇気をもらいました。
クラリネットを通じて多くの人と出会えた幸せを感じると共に、これからも人の心を動かす音楽を磨いていきたいと思いました。
ご協力いただいた関係者のみなさま、心より感謝申し上げます。

尚美学園大学4年
廣津みなみさん

今回ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017に参加し一番感じたことは音楽の繋がる力の強さです。4大学の学生同士やOB・OGの方々、田中先生、一緒に演奏した仲間はもちろん、私たちの演奏を楽しみに来てくださったお客さま、そして偶然足を立ちどめて演奏を聴いてくださったお客さま。そんなたくさんの人たちと音楽を通じて短い時間ではありましたが楽しさやドキドキ、喜びを共有し繋がることができたのではないかと思います。
また、5日に行われた学生交流会でも音楽を通して出会った仲間たちと楽しいひと時を通じて絆を深めることができました。昨年の熊本地震で大変なことも多かった中、熊本から参加してくれた仲間から後日「元気と刺激をたくさんもらった」と言ってもらえました。少しでも復興への力となれたのなら幸いです。今回だけでこの繋がりを終わりにせず、今後も交流を続けて一緒に音楽を楽しんでいきたいです。

洗足学園音楽大学
楠瀬有紀さん

今回ラ・フォル・ジュルネ2017に参加させていただき、とても貴重な体験をすることができました。
『街角に音楽を』をコンセプトに、田中正敏先生とこの時のために集まった4大学の学生の方々、OB・OGの方々と丸の内エリアコンサートをさせていただきました。熊本復興支援で、平成音楽大学の2人とも一緒に演奏致しました。
熊本の皆様に音楽で元気になってもらおうという思いがエリアコンサートで皆様に伝わったのでしょうか、曲が終わるたびに鳴り響く拍手、お客様の笑顔、共演した皆様の笑顔、すべてが新鮮で、音楽は人と人との心の壁も壊して空間がひとつになり、一瞬一瞬を共有する楽しさを改めて実際しました。
晴天に恵まれ、たくさんの方に音楽をお届けできたこと、他の大学の方と交流できたこと、熊本に元気を届けること。今回経験したこと、体験したことは忘れられないものとなりました。すべての方へ感謝の気持ちでいっぱいです。
ラ・フォル・ジュルネに参加でき、とても光栄でした。今回出会った方々とまた音楽出来る日を楽しみに、日々を大切に過ごそうと思います。







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