クラリネット記事
The Clarinet vol.76 Close Up

優しくまろやかなバスクラリネットの音色で、アルバム「Air」をリリース─小和田芽愛

13歳のとき、中学校の吹奏楽部でバスクラリネットと出会い、長崎県の活水高等学校に進学し吹奏楽のカリスマ指導者である藤重佳久さんに師事。高校在学中には第1回および第2回日本バスクラリネットコンクール高校生部門第1位受賞をはじめ、数々のコンクールで入賞を果たし注目を集めた小和田芽愛さん。高校卒業後は指導力に定評がある藤井一男さんに師事し、バスクラリネット奏者として活動していましたが、現在は航空自衛隊航空中央音楽隊に在籍しています。
そんな彼女の1stアルバムが2022年8月7日にリリースされました。そこで、1stアルバムのことはもちろん、これまでのクラリネット人生についてもお聞きします。

バスクラリネットLOVE

ご出身はどちらですか?
小和田芽愛
(以下、小和田)
福岡県福岡市です。そこで中学3年まで過ごし、高校から長崎で寮生活をしていました。
(バス)クラリネットを吹き始めたのはいつですか? また、選んだ理由を教えてください。
小和田
中学校の吹奏楽部でバスクラリネットを始めました。入部するとすべての楽器を体験して希望の楽器を決めるんですけど、一番キレイな音が出たのがバスクラでした。それにスタイル(フォルム)と、癒される深い音に惹かれました。あとは単純に先輩が可愛かったとか、いろんな理由でバスクラを選びました。顧問の先生には「バスクラを選ぶなんて変わってるね」と言われました(笑)。
その後、活水高等学校に進学しますね。
小和田
高校を決めるときに福岡だったら精華女子高校や福岡工業大学附属城東高校が吹奏楽では有名なのでどちらかに行くか、吹奏楽を辞めて公立に行くか悩んでいました。そんなとき、藤重佳久先生が精華女子高校から活水高校に異動されるという話を、中学校の顧問の先生から聞いて勧められました。
 

>>次のページに続く
・航空自衛隊入隊前にレコーディング

 

小和田芽愛 Mei Kowada
福岡県出身。3歳よりピアノとエレクトーンを、13歳で吹奏楽を始めバスクラリネットと出会う。福岡市立長丘中学校を卒業後、高校では長崎県活水高等学校で寮生活をし、吹奏楽のカリスマ藤重佳久氏に師事。中学・高校では共に学校初となる全国大会出場や全日本マーチングコンテスト、マーチングバンド全国大会への出場、九州アンサンブルコンテストへの出場など各コンクールにも力を入れて取り組む。第1回および第2回日本バスクラリネットコンクール高校生部門共に1位、第3回日本バスクラリネットコンクール大学一般部門2位、日本クラシック音楽コンクールクラリネット部門全国大会入賞、JBAソロコンテスト九州大会金賞、長崎県音楽コンクール金賞。高校時代はバスクラリネットに加えて、マーチングではドラムメジャー・カラーガードも経験。高校卒業後は藤井一男氏に師事し日本のバスクラリネット界の発展、ソロ楽器としての素晴らしさが広まることを目指し演奏活動を行なう。東京と地元福岡でのソロリサイタルを開催。現在、航空自衛隊航空中央音楽隊に在籍。

 

CD Information

「Air」

【ALCD-3126】ALM Records
[価格]¥3,080(税込)
[演奏]小和田芽愛(Bass-Cl)、高橋亜侑美(Pf)、ゲスト:藤井一男(Cl)
[収録曲]アイナの歌、Friends 、白鳥、亡き王女のためのパヴァーヌ 、風笛 −あすかのテーマ−、JIN−仁− Main Title、ヴォカリーズ 、夢のあとに、スマイル −「モダン・タイムス」−、ガブリエルのオーボエ、アメイジング・グレイス 、ニュー・シネマ・パラダイス 、テルーの唄 、アシタカとサン、ユー・レイズ・ミー・アップ、花は咲く、糸、彼方の光
 
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