“音合わせ”ってどうやるの? 〜テンポ感/スピード感・アーティキュレーション編〜
じめじめと蒸し暑い、梅雨の候。この時期を過ぎたら、いよいよ夏の恒例吹奏楽コンクールが始まりますね!! それぞれの目標へ向けて、各団体の皆さまは研鑽を積んでいるころでしょうか。
タイミング的には、もうそろそろ追い込みの時期。細か〜い部分を詰める中で、必ず言われることといえば……きっといろいろあるのでしょうが、「音を合わせる」ということも頻出するでしょうか。
例えば音程や発音、音の処理、スピード感や歌い方などなど……「ちゃんと合わせて!」という言葉が全国的に最も飛び交う時期であることはおそらく間違いないでしょう。
では。実際に「音を合わせる」ためには何をしたらよいのでしょうか?
「音程を合わせる」、「吹き方をそろえる」……では、具体的にどのような行動が必要なのでしょうか? それらが曖昧模糊としたまま、なんとなく行なっている方々ももしかしたらいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、そんな謎に包まれた「音合わせ」という儀式の全貌を、東京佼成ウインドオーケストラでクラリネットを担当している大浦綾子さんと有馬理絵さんに解き明かしていただきました!
「音程」「音色」「テンポ感/スピード感」「アーティキュレーション」の4項目に分け、それぞれを分かりやすく解説してくださっています。
この後半部分は、有馬さんによる「テンポ感/スピード感」「アーティキュレーション」についてのお話です!
今回の記事は、コンクールに限らず常に活用できる内容となっています。
日ごろからこの内容に取り組み、一段二段とグレードアップした極上のクラリネット・パートのサウンドを目指しましょう!
大浦綾子
Ayako Oura
武蔵野音楽大学卒業、東京藝術大学大学院終了。その後フランスに留学し、パリ12区コンセルヴァトワールを満場一致の一等賞を得て卒業。第55回・第63回日本音楽コンクール入選。第6回日本管打楽器コンクール第2位入賞。第9回日本管打楽器コンクール第3位入賞。ソロアルバム『Grand Duo Concertant 』をマイスター・ミュージックよりリリース。現在、東京佼成ウインドオーケストラ クラリネット奏者、洗足学園音楽大学客員教授、名古屋芸術大学非常勤講師、「アミューズ・クインテット」メンバー。
有馬理絵
Rie Arima
京都市立芸術大学を首席で卒業。卒業後、東京藝術大学大学院を修了。読売新人演奏会、ヤマハ管楽器新人演奏会等に出演。第68回日本音楽コンクール入選。第18回日本管打楽器コンクール入賞。現在、東京佼成ウインドオーケストラ団員。洗足学園音楽大学非常勤講師。