加藤明久のクラリネット何でもQ&A

第9回「これを持ち歩くことが合格への鉄ゲタ」

どんな教則本が効果的でしょうか。よい教則本の名前を教えてください。(中学生・千葉)

実力のほどがわからないので、あなたにピッタリの一冊はお教えできないが、初めてクラリネットを持つ初心者には《グルーサン:クラリネット学習のための合理的原則》。これはハズせない。少々古臭い言い回しだが、解説もすばらしく、基礎がしっかりと学べる。これを卒業したら、エチュードと音階練習を併用したい。どちらも星の数ほど出版されているが、ここでは気に入ったものを選ぶべし。これが楽しく練習できて、長続きする秘訣。こりゃダメだ、なんて教則本は今まで見たことないので大丈夫。自分のレベルに合ったものと長く付き合うこと。……[続きはこちらから!!]

ある教則本に「pからfまで20秒、fからpまで25秒で練習とロングトーン」と書いてありましたが、私はどんなにがんばっても30秒も息を持たせることができません。呼吸法はどのようにしたらよいのか、それとも体力づくりから始めたほうがよいのでしょうか。または、なにか特別な奏法でもあるのでしょうか。(公務員・栃木)

あまり親しくないカタギの方々と話していて、「クラリネットで飯食ってます」って話題になると必ず返ってくる答えが「肺活量がスゴいんですね」ってやつ。近所のおばさんや床屋さんレベルでは、管楽器奏者と雷神とガラス職人をカッコでくくっちゃってるらしい。……[続きはこちらから!!]

加藤明久

Akihisa Kato

クラリネットを大橋幸夫、浜中浩一の両氏に師事。 1983年、国立音楽大学卒業。その年より制定された矢田部賞を受賞。 第53回読売新人演奏会などの新人演奏会に出演。 第16回民音室内楽コンクール第1位入賞。 1984年、第1回日本クラリネット・コンクール入賞。 1985年、第35回ミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門でファイナリスト。 1988年、欧日音楽講座にて初のビュッフェ・クランポン賞を与えられる。第2回日本クラリネット・コンクール入賞。 1990年、NHK交響楽団に入団。 2019年、NHK交響楽団を退団。 2019年より昭和音楽大学教授、武蔵野音楽大学非常勤講師。

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