クラリネット記事
The Clarinet 52号 特集

バスクラリネットの魅力が面白いほどわかる!

クラリネットファミリーの中でもバスクラリネットは、全体の音を支える役割を担っている。いわゆる、“縁の下の力持ち”と言ったところだろう。B♭クラリネットよりも1オクターブ低い音域で、管調はB♭のみとなるが、以前はAも存在していた。
バスクラリネットの特徴の一つがネックである。B♭クラリネットなどはマウスピースの下にバレルが付くが、バスクラリネットではその位置にネックが付いている。また、ベルも木製ではなく金属製のものがほとんどだ。
近年ではバスクラリネット奏者として活動するプレイヤーも増え、吹奏楽はもちろん、クラシック、ジャズ、フュージョン、現代音楽など様々なジャンルで活躍している。
B♭クラリネットの倍ほどの長さがあり、重量は2倍以上もあるバスクラリネットだが、くわしい情報が少ないからなのか、その人気はまだまだといったところ。そこで、今回はバスクラリネットの良さをみなさんに知っていただきたく、バスクラリネットに関する様々な情報を大公開。
これを読んだらきっとバスクラリネットが好きになる!

 

楽器を知ろう

バスクラリネットがB♭クラリネットよりも大きくて重いというのは見れば想像がつくし、実際に触ってみればわかる。しかし、どれほど長くて重いのかを実際に調べた人は少ないだろう。そこでこのコーナーではB♭クラリネットとバスクラリネットの大きさや重さを徹底比較!
東京交響楽団首席クラリネット奏者の吉野亜希菜氏にお手伝いいただいた。
(取材協力:株式会社 ビュッフェ・グループ・ジャパン)

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奏者対談

オーケストラと吹奏楽、
どちらのバスクラも大変、そして素晴らしい!

「バスクラリネットのプロ」といえば、まず思いつくのがオーケストラやプロ吹奏楽団の奏者。いったいどんな練習をして、どんな思いで演奏しているのだろうか。そこで、今回は加藤明久氏と有馬理絵氏のお二人に対談をお願いし、バスクラについて思う存分語っていただいた。

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プロ奏者に聞いた おすすめCD&バスクラがオイシイ曲

バスクラリネット奏者必聴のCDや、バスクラリネット奏者がオイシイと思う曲を、プロとして活躍しているバスクラリネット奏者に聞いた。

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バスクラリネット奏者名鑑

国内の吹奏楽やオーケストラ、アンサンブルなど、様々なシーンで活躍している、
バスクラリネット奏者を紹介。第一線で活躍する奏者がバスクラリネットへの想いを語る。

バスクラリネット奏者

Question

Q1. バスクラリネットを始めたきっかけは?
Q2. クラリネットとバスクラリネットは別物ですか?
Q3. 演奏する上でB♭クラリネットとバスクラリネットの違いは?
Q4. バスクラリネットにあったらいいなと思うグッズ
Q5. バスクラリネットの魅力
Q6. 使用楽器とセッティング

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ロッテルダム音楽院でバスクラ修行中

バスクラのスペシャリストを目指し、オランダにあるロッテルダム音楽院のバスクラリネット科で修行中の国田健さん。ご自身が体験された日本とオランダでのバスクラリネットに関する違いや、在学中のロッテルダム音楽院でのレッスンの様子などをレポートしてくれた。

国田健

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Histry of Bass Clarinet

バスクラリネット(英:Bass clarinet 独:Bass klarinette 仏:clarinette basse)はクラリネット属の木管楽器である。運指は普通のクラリネットと同じで、1オクターブ低く響く。管体はクラリネットの約2倍の長さで、ピッチは基本的にB♭管である。現代においては、オーケストラ、吹奏楽、クラリネットアンサンブル、現代音楽など幅広いジャンルで使用されているが、意外に歴史的ルーツはよく分からない楽器である。
今回は、“バスクラ”として親しみを持って呼ばれているこの楽器の歴史をご紹介しよう。

いつどこでバスクラリネットは誕生したのか
グレンザー製作のクラリネット・バス(ca.1793)

バスクラリネット(バスクラ)がいつどの国で、またどの都市で誕生したかは確証がなくよく分かっていないが、18世紀中頃にヨーロッパのどこかの都市で誕生したと考えられている。ちなみにクラリネットは18世紀初頭、ドイツのニュルンベルクでデンナー(J.C.Denner:1655-1707年)により発明された。
現在残されている最も古いバスクラの一つに、ドイツ人のグレンザー(H.Grenzer:1764-1813年)が製作したクラリネット・バス(ca.1793)がある。現代のバスクラに比べると外見も随分と違っていて、ファゴットのように管が二つに束ねられている。in B♭管のこの楽器はファゴットとともに軍楽隊で使用され、木管セクションを補強するために用いられた。
19世紀初頭のパリでは多くの楽器製造業者がひしめきあっていたが、現代のフレンチ式クラリネットであり、クローゼ(H.E.Klosè:1808-1880年)と、ビュッフェ(L.A.Buffet:1816-1884年)の共同開発により1839年に誕生した“ベーム式クラリネット(現代フレンチ式)”や、ミューラー(I.Müller:1786-1854年)による何調でも演奏可能な13キィクラリネット
(Clarinette omnitonique:1812年)が誕生していた。

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バスクラリネットあるある

バスクラ奏者のみなさんに実体験をもとにした(!?)、バスクラリネットあるあるを聞きました。読者のみなさんも「あるある」とつぶやきながら共感してください!

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バスクラリネットの効果的な練習法

バスクラリネットのオイシさを満喫するための効果的な練習法とは何か? 指使い、アンブシュア、タンギングの3つの項目についてプロ奏者に聞いた。

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エンドピンでどう変わる?

B♭クラリネットにはないバスクラリネットの装備といえばエンドピン。そのエンドピンを替えると、響きや音色も変わると言われている。そこで、多くのプロ奏者が愛用する見附精機工業のvcyoyoバスクラリネット用エンドピンを、バスクラリネット奏者の蝦名麻花さんと川畑友紀さんの仲良しコンビに試奏チェックしてもらった。

試奏チェック項目

1. ニッケルシルバー NICKEL SILVER
2. 真鍮  BRASS
3. チタン  TITANIUM
4. タングステン入り真鍮  BRASS & TUNGSTEN
5. カーボン、先端=チタン  CARBON TIP=TITANIUM
6. カーボン、先端=真鍮  CARBON TIP=BRASS
7. チタン入り真鍮、先端=チタン  BRASS & TITANIUM TIP=TITANIUM
8. チタン入り真鍮、先端=真鍮  BRASS & TITANIUM TIP=BRASS

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