フルート記事 「ディズニー・オン・クラシック 〜夢とまほうの贈りもの 2025」公開リハーサル取材レポート
  フルート記事 「ディズニー・オン・クラシック 〜夢とまほうの贈りもの 2025」公開リハーサル取材レポート
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THE FLUTE vol.206 Special Event

「ディズニー・オン・クラシック 〜夢とまほうの贈りもの 2025」公開リハーサル取材レポート

EVENT
[この記事の目次]

ディズニー音楽を生演奏と歌で楽しめる、ファンにはたまらない「ディズニー・オン・クラシック」。
アニメーション映画『白雪姫』と、世界中で爆発的な人気となった“アナ雪”の続編『アナと雪の女王2』をメインに、今年も老若男女問わず感動的な音楽体験ができるプログラムとなっている。
THE FLUTE 編集部は全国ツアー開始前日の5月9日(金)、本番さながらに行なわれた公開リハーサルを取材! フルートセクションも活躍する公演の様子を、ちょっぴりお届けしよう。
そしてぜひ読者の皆さんにも会場でお楽しみいただきたい。
写真提供:ディズニー・オン・クラシック公演事務局

〈第1部〉

アニメーション映画『白雪姫』

公演は『白雪姫』の音楽でスタート。演奏はオーケストラ・ジャパン、歌はオーディションによって選ばれた日本人ヴォーカリストたちだ。
1937年、世界初の長編カラーアニメーション映画として、アメリカで公開された『白雪姫』。演奏はディズニーならではの輝く音色ながら、どこかクラシカルな雰囲気をまとって聴衆に届けられる。日本語で紡がれる歌詞だからこそ、登場するキャラクターの心情や性格も感じやすい。𠮷田桃子さんの可憐な歌声は白雪姫そのものだ。

白雪姫役の吉田桃子さん。白雪姫の裏表のない純粋な心を歌で表現
 

「森の動物たち」ではヴォーカリストとピッコロの掛け合いが楽しく、「口笛吹いて働こう」「こびとたちのヨーデル」ではピッコロ、フルートともに映えて、ステージに華を添える。「ハイ・ホー」はペンライトも使って視覚的にもさらにキラキラと。ヴォーカリストたちが演じる個性豊かなこびとたちがユニークでかわいらしく、ほっこりと癒やされる。
フルートで演奏したい曲としても選ばれる機会の多い「いつか王子様が」は、こびとたちと働くシーンと打って変わって、まさに王道!というほどにロマンチックに。同じステージなはずなのにガラリとまったく違うステージに見えるのは、音楽が持つ力ゆえなのかもしれない。

鏡の声を演じるのは一体……!?
 
「ハイホー」は掛け声あり! 足踏みあり!

レッツ・ダンス!ライト・オン!

じっくりと『白雪姫』を堪能したあとは、参加型のコーナー「レッツ・ダンス!ライト・オン!」。オーケストラ・ジャパンの打楽器奏者による先導に合わせて、リズムにのって手拍子をしたりペンライトを使ったりしながら、観客も楽しめる参加型のコーナーだ。
本公演は基本的に日本語歌唱だが、このコーナーは英語で歌われ、日本語の歌唱とまたひと味違った緩急を味わえる。実力派ヴォーカリストたちの美しい歌声で奏でられるメロディや、足元から響いてくるような低音ボイスにアカペラも聴き逃がせない! オーケストラにヴォカーリスト、観客もひとつになって、一緒に盛り上がること間違いなしだろう。

ヴォーカリストたちのアカペラは必聴です!
 
「ジャーニー・トゥ・ファンタジースプリングス」を爽やかに歌う牧野元美さん
 
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