楽譜から飛び出して、 もっと自由に!フルートとギターで奏でる“本当のタンゴ”の魅力
ピアソラの作品はフルート奏者にも広く親しまれているが、アルゼンチン・タンゴには、それ以前から人々に愛されてきた数多くの名曲がある。しかし、いざフルートで演奏しようとすると「楽譜がない」という大きな壁が──。そんな状況に一石を投じるのが、タンゴ・ヴァイオリニストの喜多直毅の編曲による「フルートとギターのためのタンゴ名曲集 vol.1」だ。アルゼンチン出身のギタリスト、レオナルド・ブラーボとフルーティストの池田さく子、そしてタンゴを長年探究してきた喜多が集まり、曲集誕生の経緯から、アルゼンチンに根づくタンゴ、そして「楽譜通り」だけではない演奏の楽しみまで語り合った。

「一緒に演奏したい」から始まった3人の縁
次ページにインタビュー続く
・3人が感じる、それぞれの音楽の魅力
・美術史からフルートへ、
・喜多さんとタンゴ
・アルゼンチンでは「朝からタンゴ」
・なぜ「ピアソラ以外」の楽譜がない?
・タンゴは「楽譜に書けない」
・スラー一つにも「歌」がある
・楽譜は「正解」ではなくガイド

池田さく子(いけだ・さくこ)
フルート奏者・編曲家。
早稲田大学第一文学部史学科美術史卒業後、桐朋学園芸術短期大学および同専攻科で学ぶ。峰岸壮一、野口龍、植村泰一の各氏に師事。パリへの短期留学を重ね研鑽を積む。室内楽、オーケストラ、ライブなど幅広く活動するほか、sakuko名義でフルート三重奏の編曲も多数手がける。2020年、自身の作編曲によるCD「Blue call me」をリリース。産経学園吉祥寺校フルート講師。

喜多直毅(きた・なおき)
ヴァイオリニスト・作編曲家。1972年盛岡市出身。
国立音楽大学卒業後、英国LIPAで作編曲を学ぶ。その後アルゼンチンへ渡り、アストル・ピアソラの重要なパートナーであったフェルナンド・スアレス・パスにタンゴ奏法を師事。タンゴをはじめ、ジャズ、即興音楽、アラブ音楽などジャンルを横断して活動。作編曲も多数手がけている。

レオナルド・ブラーボ(Leonardo Bravo)
アルゼンチン出身のギタリスト・作曲家。国立ロサリオ大学芸術学部音楽学科修了。
南北アメリカ、ヨーロッパなどで演奏活動を行ない、2003年来日。クラシックからアルゼンチン・タンゴ、フォルクローレまで幅広いレパートリーを持つ。2010年にはレオナルド・ブラーボ・タンゴ楽団を結成。タンゴの歌詞についての講座を行なうなど、祖国の音楽文化を伝える活動にも力を注いでいる。

曲集「フルートとギターのためのタンゴ名曲集 vol.1」
[収載曲]アンヘル・ヴィジョルド:『エル・チョクロ』
ファン・カルロス・コビアン:『酔いどれ達』
ファン・デ・ディオス・フィルベルト:『小径』
エンリケ・サボリード:『フェリシア』
カルロス・ガルデル:『思いの届く日』
[販売]村松楽器販売、山野楽器銀座店で店頭販売。
喜多直毅HP、piascore、arrange meでダウンロード販売の予定










