2018年4月7日

Report!ビギナーだってJAZZは吹ける!松村拓海のセッション講座

「THE  FLUTE誌上で連載中の超入門編『ビギナーだってJAZZは吹ける!』が誌面を飛び出し、ワークショップに!」という趣旨で行なわれたセッションイベント。その模様を、レポートします!

講師を務めたのは、ジャズフルーティストの松村拓海さん。自身のジャズライブ活動とこれまで数多くのレッスンをしてきた経験を生かし、“初心者でもアドリブが吹けてセッションにも参加できる”ところまで導いてくれるという内容だ。 松村さん持ち込みのLPレコードとレコードプレイヤーで、まずは「ジャズの歴史コーナー」から。ジャズフルートのファーストレコーディングから最近の作品まで、フルート演奏を含むジャズを中心に鑑賞しながら、ジャズの歴史をひもといていく。松村さんと、本日の特別ゲストでベーシストの永松徳文さんとのかけあいなどもあり、普段なかなか聞くことのできないプレイヤーによるジャズのレクチャーを楽しめる時間となった。

その後は、曲を吹きながらスケールを使って実際にアドリブの練習に入る。曲はTHE FLUTEの連載でも取り上げた『C jam blues』。たった2つの音だけでできているこの曲を使い、いかにアドリブを展開していくか……原曲がシンプルなだけに、アドリブも幅広くいろいろなパターンが考えられる。ジャズがカッコよく聞こえるタンギングのコツや、マイナーペンタトニックの使い方、一緒に演奏するプレイヤーとのコミュニケーションのコツなど、いくつかのポイントを教わり、いよいよグループに分かれてのセッションタイムだ。

順番にアドリブが回り、皆さんのドキドキ感、そしてワクワク感が伝わってくる時間……自ら“初心者”と名乗る人も含め、それぞれのアドリブをちゃんとモノにして立派に吹いていた。満足度も高かったようで、当日お願いしたアンケートには「マイナーペンタトニックの音を吹くだけでうまく聞こえて面白かった」「やってみることが大事だと実感した」など、皆さんそれぞれが楽しんで成果も感じられた様子。

最後に、松村さん・永松さんによるミニライブも。ウッドベース&フルートの本格ジャズを楽しめる、束の間だけれど至福の時間。ライブハウスでもこんなに間近で演奏が聴ける機会はめったにない――というくらい、会場があまり広くないことがむしろラッキーに感じられる瞬間を、きっと全員が味わったことだろう。

終了後も質問や談話が楽しめるコーヒータイムがあり、参加者の皆さんで盛り上がる時間となった。「アドリブ初体験という方が多かったのに、積極的に演奏できていて、皆さん本当にすごいです!」とおっしゃる松村センセイ。センセイの教え方が素晴らしかったのです!…と、きっと皆さん心の中でつぶやきながら帰途についたことと思います(!?)

セッションワークショップ、第2回目の開催が決定いたしました。
今回参加した人もしなかった人も、ぜひ気軽にご参加を!

第2回 ビギナーだってJAZZは吹ける!松村拓海のセッション講座
日時:2018年8月18日(土)
※詳細はフルートオンライン、SNSにて告知致します。

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松村拓海


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