THE FLUTE 137号 Special Contents

早く上手くなる! 決め手は“読譜力”

譜読みは得意ですか?
新しい曲の楽譜を開いたとき、まず何をしますか? 最後まで通して吹いてみる、譜面を目で追いながら歌ってみる、まずは音源を探してプロの演奏を聴いてみる……などなど、取り組み方は人それぞれのようです。
いずれにしても、本格的に練習を始める前に必要なこと、それが譜読みです。
練習を進めていく→ 曲に慣れ、次の段階へとレベルアップ → 曲を仕上げる という流れをスムーズに進めるためには、譜読みをしっかりやること=初見の段階である程度の情報を把握することが重要になってきます。地味で地道な作業だけれど、演奏者が必ず取り組まなければならないこと、それが譜読みなのですね。
しかし、“譜読みは得意、まかせといて!”という人は少ないようです。そこで今137号では、
•効率的かつ効果的で、上手な譜読みの方法って?
•なぜ譜読みが大切なの?
•そもそも、譜読みって何をするの?

……そんな疑問を解消するべく、『読譜力アップ』の秘訣を取り上げます。
まずは基礎力を鍛えることで、ステージ本番にも差がつくこと間違いなしです!

初見、譜読みの段階

 

みんなの声を集めました 気になる読者アンケート

みなさん、“初見”や“譜読み”は得意ですか? 部活動や楽団などで、たくさんの譜面を渡されては 「◯時間後に合わせるから」という状況で泣きたくなってしまった経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか? 
初見に強くなり、読譜力を上げれば、曲の仕上げに時間を多く使えます。 とは言え、なかなか初見力を上げるのは大変……。譜読みを早くしたい、コツを知りたいと思う方も多いと思います。そこでまずは、読者のみなさんがどんな取り組みをしているのかアンケートを実施しました。解決法を紹介する前に、みなさんの声を覗いてみましょう!

初見は得意ですか?
そもそも初見ってなに?
“初見”とは、楽譜を見てすぐに演奏することです。“初見演奏”は楽譜を見てその場で演奏することで、プロ・アマ問わず得意・不得意が分かれる分野でもあります。

他にも137号では読者の皆さんにこんな質問もしました!
また、楽器を演奏する人がたくさんいる編集部にも読者のみなさんと同様、アンケートを行ないました。気になる回答は誌面にて!
Q2. はじめて楽譜を見るときなにからはじめますか?
Q3. 譜読みのとき、コツや独自のやり方があれば教えてください

 

デニス・ブリアコフに聞く 読譜力に関する5つの質問

本誌で掲載しきれなかった回答を公開!
ソロでの“超絶技巧”もさることながら、メトロポリタン歌劇場管弦楽団で数多くのオペラの演奏をこなすオーケストラ奏者のブリアコフ氏。フルーティストが身に付けたい読譜力について質問しました。誌面では掲載しきれなかった回答をオンラインのみで公開!

Q1. 初めての曲を譜読みするときに、どんなことに注意したらいいでしょうか?
譜読みのやり方は千差万別だと思うので、これといった正解はないかもしれませんが…… 私が新たにオーケストラで曲を練習し始める時は、実際にフルートで吹くよりも、スコアを読む時間を 長く取るようにしています。オペラの曲はとても長いものも多いですから、「頭からゆっくりと通して」 なんてしていたら時間がいくらあっても足りません。

Q2. ブリアコフさんの場合、オーケストラなどのアンサンブルととソロで、譜読みのしかたはどう変わりますか?
オペラでは、スコアを読んで曲の構成を考える以上のことはしなくても良いのです。実際の演奏テンポや音量に関しては、指揮者から指示が来ますからね。でもソロの曲ではそうはいきません。気にする楽器のパート数が少ない代わりに、そこから作曲家の意図を汲み、テンポや音量も自分で導き出す必要があります。

>>他にも137号では読譜力に関する5つの質問に答えてもらっています。
Q. アンサンブルでは、特にどんなことに気をつけて譜読みをしたらいいでしょうか?
Q. 譜読みにおいていちばん大切なポイント、心がけたいことをアドバイスお願いします。
Q. “読む力”を養うトレーニングには、どんなものがありますか?
Q. 初めての曲を始めるときに、ブリアコフさんはまずCDなどで音源を聞いてから始めますか?それとも、楽譜から入りますか?
Q. アマチュアのフルート奏者が譜読みをするときのアドバイスがあったら教えてください。

 

 

>> 次のページでも137号の内容をご紹介しています!

▷ プロだって譜読みは大変…“初見&譜読み”アンケート
▷ 特別寄稿|武田和大
▷ 今度の曲、難しそう……どう取り組む!? |岩下智子
▷ 新曲エチュードを使って実践 初級編/中級編

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