THE FLUTE vol.180

フィンダのピッコロトリセツ講座 第10回

皆さんは、ピッコロのお手入れや取り扱い、もちろん奏法もですが「本当はどうするのがベストなんだろう??」と迷ったり悩んだりすることはありませんか?
このコーナーでは、皆さんにピッコロに関する正しい知識をレクチャーしていきたいと思います。皆さんが疑問に思っていたことが解決したり、目からウロコが落ちるかもしれない知識を得たり……きっと役に立つことと思います。
説明するだけではわかりにくい取り扱いやお手入れの方法などを動画で解説もしますので併せてご覧ください。
今回は、読者の皆さまから寄せられたお悩みに回答していきます。

はじめに…

練習していると、いつもこの子たちが寝ながら聴いています

世の中は落ち着かないまま気がついたら新しい年になりましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?!
音楽家にとっても厳しい時が続いていますが、必ずまた通常のように音楽を楽しめる時がやってくることを楽しみに、今は家にいる時間が増えた分普段はなかなか時間が取れない練習をしてみたり、良い音楽をたくさん聴いたりと前向きに過ごしてくださいね。
私は今年は日本へ行かれることを願いつつ、この時間を使ってピッコロのさらなるグレードアップを試みています。お互いに健康に気をつけてこの時期を元気に乗り切りましょう!
今回もいただいたご質問にチェコから回答させていただきます。

 
 
スタニスラフ・フィンダ Stanislav Finda
チェコ・南モラヴィア地方出身。フィンダ ピッコロ製作者。プラハ音楽院を経て、プラハ芸術アカデミー修士課程修了。プラハ芸術アカデミー在学中に、プラハ国民劇場オーケストラソロピッコロ奏者に就任。その後1978年〜2008年1月までプラハ交響楽団ソロピッコロ奏者を務めたほか、チェコフィルハーモニー管弦楽団、ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団等でも演奏した。オーケストラで演奏していく中で理想のピッコロが見つからないことから、ハンス・ライナーに弟子入りしその後自身で研究、製作を始める。オーケストラ奏者としての経験とその中での研究から生まれたピッコロは、これまでのピッコロのイメージを大きく変え多くの指揮者からも賞賛される。ピッコロはもちろんフルートの構造に対する知識も高く多くの演奏家からも信頼されている。

 

▶︎ 次のページに続く 
・見えない部分に…
・ピッコロの置き場所
・歯の矯正中でも演奏できる?

 


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