サックス記事 Yamahaカスタム82Zが敏腕ジャズメンたちに選ばれるワケ
祝 誕生20周年!多くのジャズメンを魅了し続ける先進の銘器82Z

Yamahaカスタム82Zが敏腕ジャズメンたちに選ばれるワケ

 

Q1. プロ奏者になろうと思ったきっかけは?/Q2. 82Zを初めて吹いた際の印象と使おうと決めた理由は?/Q3. プロとしてのキャリアで82Zを使った印象的な仕事は?/Q4. 82Zの気に入っている点は?/Q5. ヤマハの楽器の良さとは? 選んで良かったと思うことは?/Q6. 82Zはどんな奏者にオススメしたい?

レイモンド・マクモーリン
Raymond McMorrin
使用モデル:YTS-82ZSWOF
(Z Express Big Band)

A1. 小学6年生の頃に、もう音楽が大好きだったから、それしかやりたくないと思って、必ず有名なテナープレイヤーになるぞ!って自分の中で決めてました。
A2. ヤマハのアトリエで楽器を吹いた時の第一印象と自分が買った楽器を吹いた時の第一印象は全然違いました。アトリエで吹いた時は、ものすごく吹きやすくて、パワーがありました! いま持ってる楽器を初めて吹いた時には硬く感じて大変でしたが、7年経って今は音が柔らかくなってきて、パワーもあるし、吹きやすくなりました!
A3. Z Express Big Bandの仕事でJeff Coffinさんが一緒に演奏した時に、ものすごく感動しました! ああいう方もYamahaを使っていて、一緒にステージをして。Yamahaプレイヤーになって良かったなと思いました!
A4. 音色は太くて、丸くてパワフルで好きです! そして力を入れても音が崩れない。そのままの音がしっかり出せます! そして音程も良くてセクションで吹いてる時に他のプレイヤーと合わせやすいです。
A5. Yamahaを選ぶ前にずっとヴィンテージの楽器を使っていました。その時に、音程が取りづらかったり、本体とキィの並びもあんまり気持ち良くなくて、いつも修理に出していました。それによってストレスが溜まりました。ところがYamahaを買った時に前のその状態が落ち着きました。そしていろんなスタイルも演奏しないといけないので、Yamahaがピッタリでした。なぜならどんなジャンルにも合ってる楽器だから!
A6. 初心者からプロまで。どんなプレイヤーでも。

菅野浩 Hiroshi Sugano
使用モデル:YAS-82ZWOF
(Z Express Big Band、Gentle Forest Jazz Band、Alto Talks、 Landmark Blueなど)

A1. 中学でジャズと出会い、今までSAXばかり吹いてきましたが、その過程で本気で音楽に取り組んでいる仲間が多くできました。その仲間たちと切磋琢磨して楽しんでいたらあっという間に今になったという感覚です。一緒に楽しく演奏できる仲間に出会えたことが大きいです。
A2. 第一印象はやはり現代の音がする、ということでした。どんな現場でも埋もれることなく存在できる。ネックなどカスタマイズできる幅が広いので、この利点を活用すれば自分のサウンド作りができると思ったことが82Zに決めた理由です。
A3. 屋外の演奏で急に雨が降ってきたとき、楽器が多少濡れても何も慌てなかった(笑)。ヴィンテージ楽器を使っていた頃は気が気ではなかったですからね。同じクオリティの代替器が全国どこでも入手できると思うと、常に安心感に包まれています。
A4. ラッカーなどの仕上げ、ネックの種類など、選択肢が多く、自分でカスタマイズできるところが好きです。音色、音量、音程、吹奏感などは、ネックひとつでガラッと変わるので本当に面白いです。ちなみに僕の使用ネックはV1GPです。
A5. 代替品がすぐそろえられる。日本のメーカーなので直接メーカーに相談しやすい。作りがしっかりしている。ヴィンテージに比べて安い。次の時代の音を想像しやすい。
A6. 仕上げやネックなど、カスタマイズできる幅が広いので、本格的にサックスをやりたいけどどういう音を出したいか明確に定まっていない人や、各仕様の違いを吟味することが好きな人にオススメです。

鈴木 圭 Kei Suzuki
使用モデル:YTS-82Z,YTS-82ZS
(Z Express Big Band、Blue Note Tokyo All-Star Jazz Orchestra、Pops系ツアーサポートなど)

A1. 上手になりたかったし、ずっと続けていくとは思っていたけど、本人的には、当時はプロになりたいという強い決意はしていなかった気がします。当時から上手な同期のサックス奏者がとても多いので、なんか勢いで……(笑)。いま思えば、大学でビッグバンドに入って、2年生のときにアメリカに演奏旅行したことで刺激を受け、のめり込んでいったのがきっかけかも。
A2. 反応がとても良く、奏法面での操作性、音色面にいい効果があった。いろんな楽器を試しましたが、自分の奏法と、そのとき出したい音色に合致したのが82Zでした。結局その後、銀メッキ82ZSも買いました。
A3. コンサートツアーの中で数カ所だけの代役で演奏に行くとき、楽器の本数が多いと運搬ができないため、楽器本体をお借りすることがあります。借りた楽器が同じヤマハ82Zだったため、シビアな演奏でしたが借り物で演奏しているという不安感がほとんどなく、いつもの楽器のように演奏できました。
A4. 息に対する反応が速いため、ちゃんと太い息を入れていれば、アタックがハッキリして、ギュッと押したときに音の芯の成分が出しやすい。くぐもったような柔らかい音も出せる。音量の大小と、音質の強弱の関係が、コンパクトにまとまっているので、強く吹いても暑苦しい感じになりにくいように感じています。
A5. タンポや管体接合部などがちゃんと密閉度が高いため、音の直進性が強く、広い会場でも減衰することなく届けられます。また、レコーディングなどに使っても、出したい音色の成分を損なうことなくマイクを通した向こう側に伝えることができます。キィなど、機械的な動作面の信頼性が高い。音色と音程の偏りが少なく、飛び抜けてピッチや音色の良くない音など、吹きにくい(できれば演奏したくない)音が少ないため、音楽に集中できます。
A6. 解像度の高い音色を出したい方。音楽にもっと正面から向き合うために、ピッチ、音色のばらつきや、楽器の構造上の不安なところを気にしたくない方。

 
登場するアーティスト
画像

福井健太
Kenta Fukui

静岡県浜松市に生まれ育つ。幼い頃から様々な音楽や楽器に触れ、中学時代にサックスに出会う。B to E(バロックから演歌まで)をモットーにあらゆるシーンで活躍する演奏家としてリサイタル、コンサートやライブを国内外で展開中。スタジオワーク(録音)も多く多岐にわたり、自分では把握できない本数に達している。様々な著名アーティストとのステージの他、指導者としての評価も高い。吹奏楽団「BRASS EXCEED TOKYO」コンサートマスター。「Z EXPRESS BIG BAND」メンバー。音楽制作にも携わり、音楽プロデューサーとして様々なアーティストのコンサートや CD 作品、作編曲を手がけ「必要な音や音楽を必要なところへ」と意欲的に活動している。2018年に10年ぶりとなるリーダーアルバム、世界初録音作品ばかりのサクソフォンカルテット集「Sur-Saxophonism」(Contemporary Works for Saxophone Quartet) リリース。新しい管楽器ヤマハ「Venova」の開発協力したことで、一躍「ヴェノーヴァ」の人としてお茶の間を賑わしている。サクソフォンを須川展也に師事。東京芸術大学卒。

登場するアーティスト
画像

菅野浩
Hiroshi Sugano

1973年8月13日、神奈川県二宮町生まれ。 中学入学と同時にブラスバンドでAlto Saxを始める。 明治大学を卒業後、ライブやストリートでの演奏を中心に活動。 一時期Paul Desmond(as)に強く影響される。 様々なミュージシャンらと共演・セッションに参加。 これまでにレギュラーとして参加したバンドは、 「Yellow Card Orchestra」「TOKU グループ」「内堀勝 & Big “LUSH” Band」、「辰巳哲也Bay Area Jazz Ensemble」、「羽毛田耕士 Big Band」、 「三塚知貴&Burnin’ Notes Jazz Orchestra」、「三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra」などがある。 その間、小林陽一、大野雄二、内堀勝、宇崎竜童、小沼ようすけ、菅野義孝、菊丘ひろみ、黒船レディと銀星楽団などのCDに参加。 現在、小編成から大編成まで活動の幅は広く、自己のバンド「Totem Pole」「altalk」の他、「三宅裕司Light Joke Jazz Orchestra」「羽毛田耕士Big Band」「in’s」「映研」などのバンドでも活動中。 毎週月曜日は、横浜ロイヤルパークホテルのスカイラウンジ「SIRIUS」に自己のバンド「Totem Pole」で出演中。 2010年、初リーダーアルバム「Emily」発売。 2011年、自己のバンド「トーテムポール」でNHK-FM「Session2011」出演。 2011年10月、宮野裕司&菅野浩が双頭リーダーのバンド「altalk」で、「ALTO TALKS」CD・LP同時発売。 2012年、「altalk」でNHK-FM「Session2012」出演。 2013年1月、新国立劇場において日本初演となったバレエ作品「テイクファイブ」(振付:D.Bintley氏)ではDave Brubeck Quartetの名曲を披露。 2014年8月、「LANDMARK BLUE 〜ぼくたちのララバイ〜」をリリース。

<前へ      1   |   2   
サックス