Close Up Interview
本濱寿明 ＆ 岡本知也 インタビュー Part.1
「会計年度任用職員」/ 二人の出会い
やりたいことをさせてもらえる。
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本濱さんは、現在北九州市消防音楽隊に所属されていますね。そちらでのお仕事の内容を教えてください。
本濱
僕は現在「会計年度任用職員」なので「非常勤の地方公務員」です。
会計年度任用職員だと賞与はあるけど住宅手当がないなど、正規職員とは違う面もありますが、勤務時間は短く設定されていますし、申請をすれば外で仕事をすることもできます。必要な部分は自分で補えるんです。
会計年度任用職員だと賞与はあるけど住宅手当がないなど、正規職員とは違う面もありますが、勤務時間は短く設定されていますし、申請をすれば外で仕事をすることもできます。必要な部分は自分で補えるんです。
岡本
逆に都合がいいわけだよね。
本濱
そう、都合がいいんです。ベーシックの部分は生活基準がちゃんとあって、その上で自分のやりたいことをさせてもらえる。今の場所はすごいありがたい。
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消防士としての業務はされますか？
本濱
まったくありません。僕の担当は本当に演奏だけです。多いときで年間約１５０回公演しています。
北九州市消防音楽隊は、音楽演奏を通じて消防の広報に務め、市主催の式典などに出演し、北九州市のPRに広く貢献している吹奏楽団ですね。今は、子どもたちに防火・防災のことや音楽の世界を知ってもらうコンサートなども行なっています。そこでは、子どもたちに心臓マッサージのやり方や熱中症対策なども併せて広報しています。
北九州市消防音楽隊は隊員が５３名いて、そのうちの１６人が正規の消防職員さん。その消防士さんの音楽隊員は、救急車や消防車に乗っていて、週に１回ぐらい僕たち会計年度任用職員の音楽隊員さんと一緒に演奏をしています。
北九州市消防音楽隊は、音楽演奏を通じて消防の広報に務め、市主催の式典などに出演し、北九州市のPRに広く貢献している吹奏楽団ですね。今は、子どもたちに防火・防災のことや音楽の世界を知ってもらうコンサートなども行なっています。そこでは、子どもたちに心臓マッサージのやり方や熱中症対策なども併せて広報しています。
北九州市消防音楽隊は隊員が５３名いて、そのうちの１６人が正規の消防職員さん。その消防士さんの音楽隊員は、救急車や消防車に乗っていて、週に１回ぐらい僕たち会計年度任用職員の音楽隊員さんと一緒に演奏をしています。
「はあぁぁ!?」からの「ええぇぇ!?」
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お二人の出会いについて教えてください。
本濱
岡本さんの存在を一方的に知ったのは大学の吹奏楽とオーケストラの授業だと、僕は認識しています。そういうオケ中のピアノって、アンサンブルピアノの方が必ず来てくださるんです。
岡本
芸術祭（学園祭）で、有志の室内オケがイベールの『室内管弦楽のためのディヴェルティスマン』をやる、と同期のコントラバスに誘われたのですが、そのオケの顧問兼監督みたいな感じで淀彰先生がいらしたんですね。
そうしたら今度は淀先生に吹奏楽やオケ中のピアノのエキストラに誘われました。当時オケとかブラスの授業は未知の世界で、ずっとやりたかった僕としてはすごいラッキーでしたね。
そのときに彼（本濱さん）は一個下で、オケや吹奏楽の授業で一緒になりました。それが一方的に知ってくれたタイミングだと思います。僕は、一個下の学年にもクラリネットの男が何人かいるなぁ、くらいでした。
その後、ちゃんと接触したのはエスオケだよね？
そうしたら今度は淀先生に吹奏楽やオケ中のピアノのエキストラに誘われました。当時オケとかブラスの授業は未知の世界で、ずっとやりたかった僕としてはすごいラッキーでしたね。
そのときに彼（本濱さん）は一個下で、オケや吹奏楽の授業で一緒になりました。それが一方的に知ってくれたタイミングだと思います。僕は、一個下の学年にもクラリネットの男が何人かいるなぁ、くらいでした。
その後、ちゃんと接触したのはエスオケだよね？
本濱
エスオケだね、卒業してからですね。
岡本
エスオケというのは同期が作った有志のオーケストラです。僕は当時留学していたのですが、シューマンの『ピアノ協奏曲』を弾かないかと誘われて飛んで帰ったんです。そこで、彼がクラの一番を吹いてて。
有志のオケなのでみんな楽しくやってるんですけど、中でも彼は一際楽しそうに吹いているんですよ。なんか信じられないくらいに、もうキラッキラ、というかテカテカしていて。
有志のオケなのでみんな楽しくやってるんですけど、中でも彼は一際楽しそうに吹いているんですよ。なんか信じられないくらいに、もうキラッキラ、というかテカテカしていて。
本濱
あれはね。
岡本
弦楽器の白玉の和音の上に、ピアノが旋律と伴奏、さらにクラリネットと旋律の掛け合いになるところがあって。ピアノとクラリネットが目立つところで、嬉しそうにしているのだけどすごい気を使って合わせようとしてくれるのも感じたので、気を使わなくていいから好きにやってねって言ったんです。
そうしたらもう本番で信じられないくらい好き勝手に吹きやがって。「はあぁぁっ!?」って。でも、そういうところで仲良くなったんだよね。
それから、僕の留学先のパリに遊びに行きたいと言い始めたんです。よくある社交辞令みたいな感じかなと思ってたんですが、僕がパリに戻ったら彼から「チケット取りました」って連絡きて。「ええぇぇっ!? 来るの!?」みたいな。それで、２週間くらいうちでのんびり過ごしてたね。
そうしたらもう本番で信じられないくらい好き勝手に吹きやがって。「はあぁぁっ!?」って。でも、そういうところで仲良くなったんだよね。
それから、僕の留学先のパリに遊びに行きたいと言い始めたんです。よくある社交辞令みたいな感じかなと思ってたんですが、僕がパリに戻ったら彼から「チケット取りました」って連絡きて。「ええぇぇっ!? 来るの!?」みたいな。それで、２週間くらいうちでのんびり過ごしてたね。
本濱
そのころ、ミッシェル・アリニョンさんがパリ・コンセルヴァトワールに入る方向けのセミナーをやってたんです。当時の僕からしたらミッシェル・アリニョンは神様だから会いたいなって思っちゃって、それで予約して突撃しました。横川先生にアポを取らずに。そしたら横川先生から、国際電話でお怒りの電話がかかってくるという。
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行動力がすごいですね。
本濱
僕が中学一年のときに明石海峡大橋がかかって初めて本州と車で行き来できるようになったのですが、それまでは船だったんですよ。テレビは普通に見られるけど、その世界と自分がいる世界はあまりにも違っている。だから、情報が何もないけどやってみたい、自分で行動を起こさないと話がすべて終わるな、って思ったのが根本にあるような気がしますね。それで後から痛い目を見てるけど。それはやった結果の痛い目なので。
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