クラリネット記事
コハーン・イシュトヴァーン on The Clarinet vol.58 Cover Story

István Kohán コハーン・イシュトヴァーン

コハーン・イシュトヴァーン

昨年立て続けに日本国内のコンクールで第1位を受賞、一躍日本のクラリネット界のニューヒーローに踊りでたコハーン・イシュトヴァーン氏。ハンガリー出身の彼が日本を活動の舞台に選んだ理由、そしてリストとパガニーニを尊敬すると語る彼の素顔に迫ったインタビューとなった。
彼はリストとパガニーニという過去の偉大なヴィルトゥオーゾ、そして作曲家である二人に憧れるという。実際コンクールにはコハーン氏自身が作曲した作品で臨み、結果を残している。「彼らのような、自分にしか演奏できない曲を目指して書きましたが、実際曲ができて吹いてみると自分でも演奏するのがとても難しい曲になってしまいました。パガニーニへの道はまだまだ厳しいですね(笑)」
通訳は奥様のコハーン玲子さんが務めてくれた。スナップ撮影では銀座の大通りに繰り出したが、なんとその場でクラリネットを吹いて道行く人々の注目を集めるという気さくな一面も見せてくれた。
インタビューでは他にもハンガリーの民族音楽やハンガリージプシーについて、普段の練習方法や使用楽器、そしてこれからの目標など多岐に亘るトピックを語ってくれている。
詳しい内容は、ぜひ誌面で確認してほしい。

コハーン・イシュトヴァーン&コハーン玲子

コハーン・イシュトヴァーン│István Kohán
ハンガリー出身のクラリネット・ソリスト。6歳でハンガリー国立音楽学校へ入学し、ソルフェージュとリコーダーを、8歳で父の手ほどきでクラリネットを始める。幼少の頃から才能を発揮し、12歳でバルトーク音楽院(高等学校)英才教育コースに入学すると、J.リヒテルクラリネットコンクール第1位、カルリーノ国際音楽コンクール第1位、アントンエベルスト国際クラリネットコンクール第1位、ICA国際クラリネットコンクール第1位など、ハンガリー在住中より数多くの国際コンクールで優勝・入賞する快挙を成し遂げる。リスト音楽院卒業後の2013年7月に活動拠点を日本に移した。2013年、第11回東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞受賞。ハンガリーの若手芸術の分野で最も権威のある賞「ジュニア・プリマ・アワード」受賞。2015年第4回秋吉台音楽コンクール第1位及び山口県知事賞受賞。第26回日本木管コンクール第1位及びコスモス賞、兵庫県知事賞、朝日新聞社賞、神戸新聞賞を受賞。第84回日本音楽コンクール第1位及び岩谷賞(聴衆賞)、E.ナカミチ賞を受賞。2016年3月東京音楽大学大学院修了。これまでに新日本フィルハーモニー交響楽団(アントニオ・メンデス)、東京フィルハーモニー交響楽団(梅田俊明・円光寺雅彦)、紀尾井シンフォニエッタ(澤和樹)、ジュールフィルハーモニー交響楽団(ハンガリー:カールマン・ベルケシュ)、東京音楽大学シンフォニーオーケストラ(現田茂夫)とコンチェルトを協演、またソロリサイタルや室内楽の活動を展開する他、2014年からは作曲家としても活動の幅を広げる。

CD Information

コハーン・イシュトヴァーン 2nd Album
「Message From France」

メサジェ:ソロ・デ・コンクール
ラボー:ソロ・デ・コンクール
ピエルネ:カンツォネッタ
ヴィドール:序奏とロンド
ドビュッシー:第一狂詩曲
サン=サーンス:クラリネット・ソナタ
プーランク:クラリネット・ソナタ
(曲順未定)

Concert Information

コハーン・イシュトヴァーン 2nd CD発売記念リサイタル

2016年4月12日(火)19:00開演
南麻布セントレホール(広尾駅徒歩6分)
全自由席 2,500円(ドリンク付き)
チケットお申し込み e+(イープラス)

コハーン・セブン プレミアコンサート

5月21日(土) 16:00~ 東京音楽大学A館 100周年記念ホール
入場無料・要予約(全席指定)

曲目
ロッシーニ:《音楽の夜会》より「踊り」
チャイコフスキー:くるみ割り人形組曲
ヴェルディ:リゴレット幻想曲
      椿姫幻想曲
プッチーニ:《トスカ》より「星は光りぬ」
      《トゥーランドット》より「誰も寝てはならぬ」
ブラームス:ハンガリー舞曲 第1、5、6番
コハーン:ハンガリー幻想曲 第1番
ピアソラ:オブリビオン
     リベルタンゴ
     フーガと神秘
     アディオス・ノニーノ


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