心と心をつなげる絆を音楽で深めていきたい
12年にわたるフランスでの活動後、帰国し国内で様々な活動を繰り広げるフルーティスト 山野智子さん。その活動はますます広がり、スペインの巨匠 ピアニスト ホセ・マヌエル・クエンカ氏との共演を6月8日に果たし、今回は全国で公開される映画「蔵のある街」にフルーティストとして出演を果たす。山野さんの活動の原点となる思いを含めて訊く。
スペインの巨匠ピアニストクエンカ氏との共演
まず6月8日にスペインのピアニストの巨匠 ホセ・マヌエル・クエンカ氏と共演されます。共演のきっかけなど教えてください。
クエンカ先生のことは名前は存じ上げていましたが、演奏会前にZoomで打ち合わせをしてお会いしたのが初めてです。コルドバ生まれでスペイン音楽を代表する巨匠なのに、情熱的で暖かく包み込むような優しさを感じました。
私はフランスに12年いて、フランス人はもちろん、スペイン人やイタリア人とたくさん共演させていただきました。もちろんクエンカ先生とは初めての共演ですが、先生は既存の楽譜にこだわらず、編曲したり独自に作って音楽を演奏される革新的な音楽家です。リズム感も日本人と違って、本場のスパニッシュ!素晴らしいと思います。
先生はラテン系だと思いますが、私も前世がスペイン人だったのではと思うぐらいなので、コンサートでの共演が嬉しくて選んでいただいたことも光栄です。
クエンカ氏との共演のきっかけとなったゆめりあホールでのコンサートインタビューは続きます!
・フルーティストとして女優デビュー!?
・初めての撮影
・フルート業界への恩返し

帰国後は大学講師を経て、TBS系・FMラジオなどのパーソナリティも務める。
三枝成彰氏、池田理代子氏、国府弘子氏、押尾コータロー氏、クミコ氏、テッド・ローゼンタール氏、ジュスカ・グランペールなど、国内外で活躍する国際的アーティストと共演。
クラシック音楽を中心にフラメンコ、タンゴ、フォルクローレ、現代音楽など、ジャンルを超えた演奏で東京~関西~岡山を中心に活動中。
「蔵のある街」
豊かな自然と産業が共存し、古い町並みが残る岡山県倉敷市美観地区を舞台に、街で花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの奮闘を描いた青春ドラマ。コロナ禍に日本各地の約300の街で開催され人々に笑顔をもたらした「サプライズ花火」のエピソードをもとに、高校生たちの強い願いが街中の人々を巻き込んで大きな希望になっていく様子を描いた映画。 倉敷市に住む高校生の蒼と祈一と紅子は、小学校からの幼なじみ。ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症のきょんくんが神社の大木に登って叫んでいる場面に遭遇する。きょんくんをなだめようと、花火を打ち上げる約束をとっさに口走る蒼だったが、紅子から怒りの言葉をぶつけられてしまう。紅子の涙に約束の重みを痛感した蒼たちは、約束通り街で花火を打ち上げるべく奔走するが……。

2025年製作/103分/G/日本 配給:マジックアワー
[監督・脚本]平松恵美子
[出演]山時聡真、中島瑠菜、堀家一希、櫻井健人、田中壮太郎、陽月華、高橋大輔、MEGUMI、林家正蔵、橋爪功 他
[音楽]村松崇継












