フルート記事
2019年11月30日(土)東京・目白

管楽器奏者のための アレクサンダー・テクニーク講座 第2回

THE FLUTE誌上で連載中「アレクサンダー・テクニークですっきり! フルート」のワークショップ《第2弾》を開催します!

楽器を限定せず、管楽器であれば木管・金管どの楽器でもOK!のワークショップです。皆さんは楽器を演奏する時、「動きにくさ」や「不快感」「不安」や「緊張」などがありませんか? そしてそれをガマンして頑張っていませんか? これらはガマンするものではなく、自分自身の使い方を工夫することで改善できる可能性があります。 それを解放する手段の1つがアレクサンダー・テクニーク。

心身へのアプローチから、楽器演奏に関する悩みを解消することを目的としています。

参加者の皆さんと悩みを共有することで、自分の気づきにつながることもたくさんあります。
ぜひ、ほかの人が悩んでいることやそれが解消されるプロセスも、一緒に体験してみてください。

 

 

● アレクサンダー・テクニークとは?

オーストラリアの舞台俳優F. M. アレクサンダー(1869〜1955)が舞台での声の不調をきっかけに自分の心身を徹底的に観察・分析して実験を重ねて得た彼の原理を使っていくのがアレクサンダー・テクニーク。彼が発見した独自の原理(頭と脊椎の関係性や心身統一体であることなど)を基にプロセスを大切に全体性をもって意図的に自分自身を使い、パフォーマンスを上げようというもの。不必要な緊張への対処などを自分で行なえることもあり、音楽、ダンス、演劇、スポーツなどの分野では有効に活用されてきています。

 

●講師:大熊克実の体験談

アレクサンダー・テクニークとの出会い

私がアレクサンダー・テクニーク(以降ATと表記)を始めたきっかけは、「体験レッスンで一瞬でブレスが楽になって、楽器がすごく響いて驚いた!」からです。それまで演奏で困ったことはあまりなかったのですが、ATのことは本やバジル・クリッツァーさんのブログで知り、演奏や指導に取り入れてそれなりに役に立っていました。それを無料で体験できるというので、試しに行くことにしたんですね。そうしたらビックリ(個人の感想です)。急な変化に興味が湧き、その場でAT教師を目指すことを決めました(早っ)。

ATを始めてからの変化
(私の変化で、個人差があり保証するものではありません)
ブレス、フィンガリング、タンギング、指導、日常生活全般で良い変化がありました。「視力回復」「身長伸びた(縮んでいた分戻った)」など思いもよらない効果も(笑)。今回はその中から3つほど。

1. 疲労軽減
ミュージカルのオケはかなり過酷な労働です。1公演3時間ほど、週に10公演くらい……。メンバーはいつも「疲れた〜」と言うので合わせてそう言いますが、実は私はそんなでもありません(笑)。

2. 腰痛・背中の痛み激減
職業病だとあきらめ、運動や整体通いで軽減していましたが、その必要がなくなりました。痛みの前触れ(疲労・緊張)がちょくちょく出ますが、気づいて自分の使い方を変えるとすぐに直ります。

3. アップ時間が4分の1に短縮!
ATを始める前、私はウォームアップにソノリテ、モイーズのスケール、独自のタンギング練習など行なってから曲をさらうのがルーティーンでした。1時間ほど使って毎日やっていました。時間がかかっていたのは、スケールとタンギング。疲労してすぐに指や舌が動かなくなるので少し休みながら、ソノリテは吹き始めの調子が悪く好みの音が出ないので、調整をしながら。仕事だから当たり前、指や舌の動きは歳のせいもあるかな、と思っていたのがATを始めてからは比較的すぐ気に入った音が出せて、指も回るように。タンギングは筋トレ的要素が大きいためか以前と同様の時間を使っていますが、15分程度で演奏で使える状態に整えられるようになりました。

(THE FLUTE 166号「アレサンダー・テクニークですっきり!フルート」より)

 

前回のワークショップの様子
 

 

FLUTE ONLINEにて誌面連動動画を公開していますので、こちらもぜひチェックしてみてください!

大熊 克実 Profile

日本大学芸術学部音楽学科卒業。フルート奏者、吹奏楽指揮者、アレクサンダー・テクニーク教師。フルート奏者としてミュージカルのオーケストラを中心に全国各地で年間200公演ほど演奏。今までに「エリザベート」「モーツァルト」「ダンス・オブ・ヴァンパイア」などの東宝ミュージカル、宝塚歌劇団、劇団四季で演奏。CDやDVD、テレビ収録などにも出演。指導には定評があり音大生やプロのオーケストラプレーヤーも多く送り出している。吹奏楽関係では審査員も務め、自身のウェブサイトから様々な情報を発信し好評を得ている。

 

講座内容

1.身体のつくりを知ろう

2.アレクサンダー・テクニークとは

3.自分を使うってどういうこと?

4.テクニックの演奏への応用

5.参加者全員に個人レッスン

質問コーナー&ティータイム

大熊克実先生からのMessage

ブレスやフィンガリングなど技術的なこと、人前で吹く時の緊張など、思い通りに楽器が演奏できないと気分もスッキリしないものです。この講座では不要な力をオフにして必要なことに力が発揮できるように学んでいきます。参加者全員の個人レッスンもその場で行なっていきますので、一緒に新しい演奏体験をしましょう!

【日時】2019年11月30日(土)13:00~16:00、17:00〜20:00(2部制)
【会場】a-note+ MUSIC SCHOOL(山手線目白駅 徒歩1分)
【対象】管楽器を演奏する人(楽器指定なし)、初心者からプロ奏者まで。指導者の方もどうぞ♪
【人数】最大8名(1回につき/最少催行人数5名)
【持参物】楽器、レッスン希望曲の楽譜(楽譜はなしでも可)
【価格】一般:8,500円 会員:6,500円 
【1部・2部通し参加】一般:15,000円 会員:12,000円 
※事前申込制、ドリンク付

 

お申し込みはこちらから!!
>>会員申し込み (1部・2部)
>>会員申し込み (通し参加)
>>一般申し込み(1部・2部)
>>一般申し込み(通し参加)



フルート奏者カバーストーリー