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第14回|検証、プラスチック製リードは今……

リード1箱10枚を全部使えるようにするプロジェクト

昔、某楽器店で楽器の選定会をやっていた時のこと。突然あのシルヴィー・ユー(ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のソロ奏者)が通訳も付けずに一人でふらりと店に入ってきて、「プラスチックのリードってある?」……そういえば、ちょうどギャルドが来日中だったので、その日はオフだったのかもしれません。話を聞くと、「これからアメリカツアーがあって、テキサスなど砂漠地帯での本番の時はリードが大変なの」と言っていました。試奏して硬めと軟らかめの2枚を買って帰っていきました。さて、ここ数年で急速に進化していると言われるプラスチックリード。果たしてケーンに替わる未来のリード素材なのでしょうか?

 

講師 木村健雄さん

こんにちは、木村健雄です。前号の「何のためにリードを濡らすのか?」について数名のプレイヤーから反響をいただき、さらにリサーチを続けてみると様々な答えが返ってきました。リードを全部口の中に入れる……、リードの先端しか舐めない……等々、使用しているリードの固さやマウスピースの形状、さらに音色の好みなど、とても奥が深いことが分かり勉強になりました。結論として、とりあえずはリード全部でなくても半分強(先端から6割程度)を口に入れ、マウスピースのテーブルの部分まで濡れるようにすればOKだと思います。

(The Clarinet vol.46発売当時のまま掲載しています)

 

何のためにリードを濡らすのか?

今回はレジェールのB♭管用2種類とバスクラ用を試奏しました。このメーカーのプラスチックリードは、かつて初輸入時に販売担当になった代理店から試奏した感想をアンケートで求められたことがありました。が、その当時は吹奏感があまりにケーンと違うので、ボロクソにけなしたことを覚えています。ところが、今回の試奏では色も形もモデルチェンジされていて、相当な改良の形跡があり、まったく別な商品になっていて驚かされました。 まずは、プラスチックリードについて誰もが思う素朴な疑問についてお答えしましょう。

▶︎次のページに続きます。
・異方性と等方性
・提言!!




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