この秋、アルトで聞かせたい
アルトフルートの魅力は、なんといっても落ち着いた低音。G管なのでコンサートフルートと勝手が違うところもありますが、バスフルートのような支柱はなしで演奏できて、ひと味違った低音が楽しめるので、その楽しさをもっと多くの人に味わっていただけたらいいな、と思います。
そこで今回は、簡単でなおかつ低音の魅力にぴったりはまる2曲を使い、秋らしいしっとりとしたサウンドを楽しめるようにレッスンしていきたいと思います。
最近はアルトフルートを自分の楽器として持つ人も増えてきましたが、ほとんどの方は、アンサンブルで使っていると思います。でも、それだけじゃもったいないですよ!
ぜひ“ソロでも愛して♡”あげてください。
また、マイ楽器を買おうかな……と迷っている方も、今回の特集は入門編にぴったりですから、ぜひここからスタートしてみてください。
教えてくれたのはこの人!

深澤美香
島村楽器イオンモール日の出店 インストラクター
レッスン曲
『風のとおり道』(久石譲 作曲)
『Someone to watch over me』(G.ガーシュウィン 作曲)
point 1 アルトフルートは inG の移調楽器。実音は、記譜より4度下になります。
♪アルトフルートの記譜と実音
楽譜に書かれる最低音はフルートと同じ「ド」ですが、実音は4度低い「ソ」が出ます。つまり、ドの指遣いでソ、レの指遣いでラ、ミはシ....というように、実際は4度低い音が出ます。[譜例1]

普通のフルート(=C管)のために書かれた楽譜を演奏する場合は、4度高く移調して演奏する必要があります。[譜例2]


CONTENTS
● レッスンの前に…(動画)
point 2 フルートとアルトフルートのサイズの差を認識しましょう。
point 3 頭部管の角度、足部管の角度はだいじょうぶ?
point 4 唇の当て方、だいじょうぶ?
● レッスン動画&模範演奏
『風のとおり道』
『Someone to watch over me』
深澤美香