フルート記事 カタリーナ・ベーム来日公演
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テオベルト・ベームの遺産 フルートの革新と現代での継承

カタリーナ・ベーム来日公演

EVENT

ベームというと、フルート吹きなら真っ先に思い浮かぶのが現代フルートの楽器製作者ということあろう。19世紀が生んだ万能の巨人の一人と言っても過言ではない。いわゆる「ベーム式」という木管楽器のシステムは、フルートだけでなく、オーボエをはじめクラリネットやファゴットはもちろん、後にはサクソフォーンにまで応用されることになり、現代の楽器の発展に大きく寄与した人物である。
その直系の末裔であるカタリーナ・ベームさんが来日し、リサイタル、マスタークラスを開催することになった。
カタリーナさんはライプツィヒ音楽大学などで研鑽を積み、在学中に中央ドイツ放送交響楽団に採用、2004年からはライプツィヒ交響楽団のフルート奏者を務めている。
カタリーナさんは演奏の他、ベームを中心としたフルートの歴史的背景の研究と紹介に尽力している。また古楽への傾倒から、トラヴェルソ課程も修了し、現代音楽と古楽のさまざまなアンサンブルと定期的に共演するなどは幅広い活躍を見せているフルート奏者だ。
2月12日のコンサートではC.P.E.バッハのソナタをトラヴェルソで演奏するほか、ベームにちなんだ作品をドレスデン音楽大学で教鞭をとるフルーティスト松材ゆりさんと共演。ピアニストにフルーティストから絶大な信頼を得ている與口理恵さん。

コンサートの前日の11日にはパールフルートギャラリー東京にてマスタークラスが、13に日は神奈川県川崎市にある昭和音楽大学で昭和音楽大学ピリオド音楽研究所 第30回公開講座「テオバルト・ベームの遺産/フルートの革新と現代での継承 ~カタリーナ・ベーム氏を迎えて~」、14日には京都大学で公開講座「テオバルト・ベームの遺産フルートの革新と現代での継承:カタリーナ・ベーム氏を迎えて」が行なわれる。ベーム式のフルートのこと、その開発による影響などが語られる予定だ。

 

 

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カタリーナ・ベーム フルートリサイタル
─テオベルト・ベームの遺産 フルートの革新と現代での継承─

[日時]2/12(木)18:00開場 18:30開演
[会場]すみだトリフォニーホール 小ホール(東京)
https://www.triphony.com 
[出演]カタリーナ・ベーム(Fl)、松崎ゆり(Fl)、與口理恵(Pf)
[曲目]C.P.Eバッハ:フルート・ソナタ イ短調 WQ.132/H562 フルート独奏(トラヴェルソ)、W.A.モーツァルト/T.ベーム編曲:アンダンテ ハ長調 KV.315/Bearb.16(ベーム製作フルート使用)、T.ベーム:シューベルトのワルツによる幻想曲 OP.21、K.K.ヒュプラー:パリンプセスト/接続詞 バスフルートのための *日本初演、T.ベーム:2本のフルートとピアノのための協奏曲OP.7 *日本初演
[料金]一般¥3,500 当日¥4,000/学生¥2,000 当日¥2,500
[問合せ]パールフルートギャラリー東京
TEL:03-3836-1610
公式Webサイト:https://pearl-music.co.jp/flute/ 
[主催]パール楽器製造株式会社

カタリーナ・ベーム 公開レッスン

[日時]2/11(水・祝)
[会場]パールフルートギャラリー東京
https://pearlflute.com/ja/showroom 
[問合せ]パールフルートギャラリー東京
TEL:03-3836-1610
公式Webサイト:https://pearl-music.co.jp/flute/ 

昭和音楽大学ピリオド音楽研究所 第30回公開講座
「テオバルト・ベームの遺産
フルートの革新と現代での継承 ~カタリーナ・ベーム氏を迎えて~」

[日時]2/13(金)18:30開講
[会場]昭和音楽大学南校舎C103オーケストラスタジオ(神奈川・川崎市)
https://www.tosei-showa-music.ac.jp/ 
[出演]カタリーナ・ベーム(トーク&演奏)、松崎ゆり(通訳)、與口理恵(Pf)、藤田真頼(司会)
[内容]ベーム式フルートとそれまでのフルートとの違い/パリ音楽院での採用とフランスのフルート工房Louis Lotについて/Th.ベームのフルート作品、エチュードについて/ベーム式フルートの開発による影響(作曲家、演奏家、聴衆、音響美学等)
[曲目]C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調 H.562/Wq.132【トラベルソ無伴奏】、W.A.モーツァルト/Th.ベーム:フルートとクラヴィーアのためのアンダンテ KV315/Bearb.16、Th.ベーム:シューベルトのワルツによる変奏曲 op.21、F.シューベルト / Th.ベーム:セレナーデ
[料金]一般¥1,500 学生¥1,000
[チケットお申し込み]https://teket.jp/12682/62688 

京都大学公開講座 テオバルト・ベームの遺産
フルートの革新と現代での継承 ~カタリーナ・ベーム氏を迎えて~

[日時]2/14(土)15:00開講
[会場]京都大学吉田南構内総人棟1B05(京都)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-ys 
[出演]カタリーナ・ベーム(トーク&演奏)、松崎ゆり(通訳&演奏)
[曲目]Ludwig van Beethoven:Allegro und Menuett、François Devienne:Duo für Flöte und Bassflöte (bearb.)、Giulio Briccialdi:Duo concertant op. 100, Nr.2
[料金]要予約
[問合せ]kumrn.office@gmail.com

 

◆出演者プロフィール

 
 
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カタリーナ・ベーム(フルート)
ライプツィヒ交響楽団フルート奏者
テオバルト・ベームの子孫
ドイツ・バイエルン州で生まれ育ったカタリーナ・ベームは、フルート、サックス、ピアノの指導を受けて育った。ミュンヘン音楽大学でジュニア学生としてフルートの芸術的訓練を始めた後、ライプツィヒ音楽大学でイルメラ・ボスラー教授のもと、オーケストラ奏法および音楽教師としての研鑽を積んだ。 在学中より中央ドイツ放送交響楽団に任期採用され、2004年よりライプツィヒ交響楽団の首席フルート奏者を務めている。2022年には、テオバルト・ベーム国際 フルートコンクール審査員を務めた。 自身がテオバルト・ベーム直系の末裔であるため、ベームを中心としたフルートの歴史的背景の研究と紹介に尽力している。また古楽への傾倒から、トラヴェルソ課程も修了し、現代音楽と古楽のさまざまなアンサンブルと共演している。コンサートツアーでヨーロッパとラテンアメリカ、南アフリカと中国を訪れた。
 
 
 
松崎 ゆり(フルート)
ドレスデン音楽大学 講師
東京藝術大学卒業後、DAAD、文化庁、STIBET博士プログラムより奨学金を得て渡独、ライプツィヒ音大修士及び国家演奏家資格課程をイルメラ・ボスラー教授のもとで修了。現在はドレスデン音大現代音楽科講師を務める他、グラーツ芸術大学とチューリッヒ芸術大学の共同博士課程にて、ダイナミック・ノーテーションの開発と、認知科学の観点から再解釈するブライアン・ファーニホウの音楽とベームフルートの表現力を研究している。これまでにカールスルーエ国際現代音楽コンクールなどにて最高位を受賞し、ガウデアムス国際現代音楽週間(オランダ)、キエフ現代音楽週間、パリ・イルカムManiFeste、ワルシャワ・ルトスワフスキ現代音楽祭、ヴィッテン現代室内楽音楽祭、ケルンACHT BRÜCKE、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会、ドレスデン・ヘレラウ現代音楽週間などに出演。アンサンブル・モデルンのもと、インゴ・メッツマッハー、ケント・ナガノ、エミリオ・ポマリコなどと共演。Wergo よりCD 「Franz Martin Olbrisch - Craquelé」が発売されるなど、参加録音多数。
 
 
 
與口 理恵(ピアノ)
昭和音楽大学講師
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。 第63回日本音楽コンクールピアノ部門入選。学外演奏において藝大オーケストラとピアノ協奏曲を競演。 大学院修了演奏優秀者としてベーゼンドルファージョイントリサイタルⅩⅠに出演。 アンサンブル・ピアニストとしても評価が高く、内外の著名な音楽家との共演も多数。圧倒的な信頼を得ている。 びわ湖国際フルートコンクールにおいては4回に渡り最優秀協演賞を受賞。神戸国際フルートコンクールをはじめ、日本木管コンクール、日本フルートコンヴェンションコンクール等での公式伴奏者を歴任するなか、2007年第76回日本音楽コンクールにおいてはフルート部門での共演が高く評価され、コンクール委員会特別賞を受賞。 これまでにピアノを中島純子、江口文子、新井精、高良芳枝、二宮裕子、田辺緑、ハリーナ=ツェルニー・ステファンスカ、クラウス・シルデの各氏に、室内楽を岡山潔氏に師事。 現在、東京藝術大学音楽学部管打楽器科演奏研究員。昭和音楽大学、同大学短期大学部、同大学大学院講師。



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