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キャンディ・ダルファーが5年ぶりの新作をリリース!

THE SAX vol.83 Cover Story

サックスという楽器のイメージをガラリと一新し、女性プレイヤーを急増させたという多大なる功績を持つ現代のカリスマ・プレイヤーと言えば、もちろんキャンディ・ダルファー。デビューから25年以上が経った今も、変わらぬ輝きを放ち続けているという点でも驚異の存在と呼べるだろう。そんな彼女が前作から5年ぶりとなる待望のニューアルバムを完成させた。そこにはまた新しいキャンディの魅力がキラリと光っている。(文:櫻井隆章/協力:ブルーノート東京、ビクターエンタテインメント)


恐らくは世界で最も有名な女性サックス奏者である、キャンディ・ダルファー。彼女のニューアルバム「トゥゲザー」が、ようやく完成した。ファン待望、5年振りの新作である。「ようやく」と書いたのは、2016年10月に来日公演を行った際に、実は相当にサウンドができ上がっていたから。さらには、その来日公演でも何曲もその新作からのナンバーが演奏されていたから。そもそも、来日メンバーも、そのアルバムに参加していた顔ぶれが多かったのだ。この作品、「キャンディの新時代の幕開け」とでも言えそうな内容となっている。大きな変化が聴き取れる、実に興味深い作品なのだ。だが、何ゆえに待たされたのだろう? そのあたりから話を聞いた。

Candy  今回のアルバムは、最初は実は12人もの違ったプロデューサーにお仕事をお願いしていたのね。だけど、その人たちがとっても著名な人たちばかりだったから、仕事が遅くて(笑)。とっても時間が掛かっちゃったのよ。結果として、ほぼ二人のプロデューサーに仕事を頼んだ形になったわ。でも、私としては今までとは違ったニュアンスとか、新しいイディオムとかを入れたかったので、それは上手くいったと思うわね。そしてミックス・ダウンにも不満があったので、こんなに時間が掛かっちゃったの。待たせていて、ゴメンなさいね(笑)。とはいえ、出来には満足しているわ。どの曲も、充分に練る時間があったということもあるわ。例えばアルバムに入っている『D.I.S.C.O.』という曲なんて、もう2年以上も前からライブで演奏していた曲だったりするのよ。それにしても、この5年の間にも色々なことがあったわ。私も、もう47歳になったし、私がついに結婚したりとか(笑)、色々な人が亡くなったりとか。

キャンディ・ダルファー Candy Dulfer

 

今回の彼女の新作「トゥゲザー」は、実は彼女がたくさん歌を歌っているのだ。今までにも彼女が自身の歌をフィーチャーすることがあっても、本アルバムほどの「歌を前面に出した」作品はなかった。のみならず、アルバム参加メンバーたちとの絶妙なコーラス・ワークまで聴かせているのである。そのアルバム参加メンバーが、そもそも昨年10月の来日公演の中に含まれていたのは前述の通り。実際、その際のステージは、今までの彼女のライブとはかなり趣を異にする内容だったのである。そんなことを考えると、今回の彼女のアルバムは、ある意味で新しい時代に入った、と言えるのかもしれない。愛用のアルトを片手に、ステージ狭しと動き回り、豪快に、時には繊細にプレイする彼女の姿は健在だ。だがその上に、マイクに向かって相当に上達したヴォーカルまで聴かせてくれるアーティストに育った彼女が、そこにいる。「キャンディ・ダルファー、新時代の幕開け」を高らかに宣言するような、そんなアルバムが、今回の新作「トゥゲザー」なのである。必聴な作品なのだ。
(インビュー全文はTHE SAX 83号に掲載)


CD Information
「トゥゲザー」 キャンディ・ダルファー
【VICP-65439】¥ 2,500(税抜) ビクターエンタテインメント
[曲目]ハウ・イッツ・ダン、トゥゲザー、ショウ・ユア、エイジ、シンセリティ、アフター・トゥナイト、アウト・オブ・タイム、ホワット・ユー・ドゥ、プロミセズ、L.O.V.E. (イントロ)、ホールド・アップ、ソー・クロース、D.I.S.C.O.、L.O.V.E.(アウトロ)、アイ・キャント・ビリーヴ、トゥゲザー (リミックス)*
[演奏]キャンディ・ダルファー(Sax,EWI,Vo)、ウルコ・ベッド/リカルド・バルグルスト(Guit)、チャンス・ハワード (Key,Bass,Vo)、デニス・レッド(Key,Prog)、マニュエル・ヒューガス(Bass)、ヨラン・フローム(Ds)、イヴァン・ペロティ(Vo)、カミロ・ロドリゲス(Vo)、アンディ・ニンヴァレ(Rap,Vo)
キャンディ・ダルファー トゥゲザー Candy Dulfer Together

 

Profile
Candy Dulfer (キャンディ・ダルファー)
1969年9月19日、オランダの首都アムステルダム生まれ。昼は自動車販売の仕事をこなしながら夜はサックス奏者として活動する父親ハンス・ダルファーの影響で5歳からサックスを始める。11歳の時に父のバンドに参加し、レコーディングも経験した。14歳で自身のバンド「ファンキー・スタッフ」を結成、オランダでの注目を集める。その後マドンナのオープニング・アクトを務めたり、プリンスとステージで共演するようになった。90年にはファースト・アルバム「サクシュアリティ」を発表。グラミーにノミネートされ、100万枚を売り上げる。93年には豪華ゲストを迎えたアルバム「サックス・ア・ゴー・ゴー」を発表、収録されたシングル『ピック・アップ・ザ・ピーセズ』が世界的な大ヒットとなった。日本でも圧倒的な話題となり、その美貌とステージングのカッコ良さから彼女に憧れてサックスを手にする若い女性が急増。来日回数も多く、会場にはサックスのケースを抱えた女性たちも多数つめかける。

 


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