クラリネット記事
The Clarinet vol.73 Zoom In

さらに活動の幅を広げていきたい─Quartet I's

2018年に結成したクラリネットアンサンブルグループ「Quartet I's」。メンバーである飯塚健太さん、池谷歩さん、澤本璃菜さん、渋谷圭祐さんのイニシャル“I”と“S”、そしてそれぞれが「個」を忘れずにという観点から命名しました。同グループは、日本クラリネット協会主催の第16回アンサンブルコンクール一般部門において第1位ならびにグランプリを受賞した実力派。そんな彼らの2ndリサイタルが2月24日に開催されました。今後の活躍が楽しみな「Quartet I's」の素顔に迫ります。

小・中・高校の部活動で始める

みなさんにお聞きします。クラリネットとの出会い、始めたきっかけを教えてください。
池谷歩
(以下、池谷)
バスクラリネットを始めたのは、中学校での部活動でした。他の部活動からの移動で、同級生より少し遅れて吹奏楽部に入ったため、希望の楽器にはなれず……。どの楽器ならいいのか? と顧問に聞いたところ、ちょうどバスクラリネットがほしいんだよねぇ……とのことで、しぶしぶ決めた記憶があります(笑)。初めてバスクラリネットを吹いた時の第一印象は、「音が低い! 吹いていると鼻がむずむずする!」でした。ソプラノクラリネットを始めたのは、音楽大学への進学を決意した高校2年生の冬ごろだったかと思います。なかなか遅いですね(苦笑)。
澤本璃菜
(以下、澤本)
3歳上の姉が、先に小学校の器楽部でクラリネットを始めていて、私も5年生の時に器楽部に入って自然とクラリネットを始めました。第一印象はまったく覚えていません! マウスピースだけでピーピー遊んでいた気がします!
渋谷圭祐
(以下、渋谷)
クラリネットは高校の吹奏楽部で始めました。中学の時はチューバを吹いていましたが、別の楽器にしようかと迷っている間にみんな楽器が決まってしまい、とりあえず音が出たからクラリネットでいいかと割と適当な感じで決まりました。第一印象はとにかく苦しくて、しばらくは顔を真っ赤にして吹いていた記憶があります。
飯塚健太
(以下、飯塚)
出会いは中学校の部活動です。入部後の楽器決めのときに、たまたまクラリネットだけ音を出すことができて、そこを先輩方に褒められおだてられ……。嬉しくて調子に乗って、よっしゃこれしかない! と決めました。吹いたときの第一印象はまったく覚えていませんが、褒められたことだけは鮮明に覚えています(笑)。
みなさんがいつもお使いの楽器と、セッティングを教えてください。
池谷
バスクラリネットは、ビュッフェ・クランポンのプレスティージュ。マウスピースは、バンドーレンB40またはセルマーのフォーカス、リードはバンドーレンのトラディショナル3、リガチャーはONO。B♭クラリネットは、ビュッフェ・クランポンのフェスティバル。マウスピースはAtelier SchmidのCHSV5、リードはバンドーレン トラディショナル3またはV.12の3½、リガチャーはロブナーMKⅢ。
澤本
ビュッフェ・クランポンR13です。マウスピースはバンドーレンのブラックダイヤモンドBD5、リードはバンドーレンV.12の3½、リガチャーはアトリエモモ。
渋谷
B♭、A管がビュッフェ・クランポンのフェスティバル。マウスピースはバンドーレンBD5、リガチャーはバンドーレンM|O(Gold)、リードはバンドーレンV.12の3½。E♭管はビュッフェ・クランポンのトスカ、マウスピースはバンドーレンBD5、リガチャーはBGのTradition Gold、リードはバンドーレンV.12の3½。
飯塚
ビュッフェ・クランポンのフェスティバルです。マウスピースはバンドーレンのBD5、リードはバンドーレンV.12の3½、リガチャーはバンドーレンのオプティマム。
 

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・クラリネットの可能性を無限に感じる

 

Quartet I's(カルテット・アイズ)
2018年に結成したクラリネットアンサンブルグループ。飯塚健太・池谷歩・澤本璃菜・渋谷圭祐の4人組。メンバーのイニシャル“I”と“S”、それぞれが「個」を忘れずにという観点からQuartet I's(カルテット アイズ)と命名。日本クラリネット協会主催第16回アンサンブルコンクール一般部門において、第1位ならびにグランプリ受賞。2019年秋に、東京と静岡にてリサイタルを開催。

 

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