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メンテナンスの豆知識 Part2[再編]

調整&意外と知らない楽器のこと

メンテナンス編

楽器はとてもデリケートなものです。特にフルートは他の楽器と比べて、小さくて細かいパーツが多く、緻密なメカニズムがたくさんあります。これからも吹き続けていく上で必要なのが、楽器の寿命を延ばすための日頃のメンテナンスです。今回は、「どんなことをしているんだろう?」と、疑問に思っている人も多い“楽器調整”そして、フルートの素朴な疑問について紹介します。
(THE FLUTE121号、122号より転載、一部改編)

楽器調整とは?

頭部管のジョイント部。丸印の部分がへこんでいます

楽器は劣化するものです。日々のメンテナンスはもちろん必要ですが、それだけではネジがゆるんだり、キィのバランスが崩れたり、さらにはキィを押さえるときのクセなどによってタンポが破れたり、片側だけ摩耗したりするのです。そのために調整という作業があります。どういうことをするのかというと、キィに付いている調節ネジをしめたり、ゆるめたりしながら楽器全体を整えていきます。悪い部分などをチェックしてもらうだけだと料金は¥3,000~5,000ぐらいが多いようです。この金額には反射板の位置調整、キィの調節ネジの調整、トーンホールとタンポのマッチングの作業などが含まれています。しかし、消耗品の交換など別の作業が加わると、さらにそれぞれの金額が追加されます。
調整でのチェックポイントは、頭部管では反射板の位置(17mmになっているか)、胴部管と足部管ではキィの連結、タンポとトーンホールのすき間やキィの遊びの部分が適正になっているかなどがあります。また、バネ、芯金のオイル、コルクやフェルトの劣化状態などもチェックします。
オイルについては、通常キィを押さえるとタンポの当たる音がしますが、オイルがなくなってくると金属音がするので、自分でも確認できると思います。
さらに、頭部管と胴部管、胴部管と足部管のジョイント部がきつかったり、ゆるかったりしないかをチェックしていきます。いい状態にするには、特殊な治具を使って管の太さを調整します。

 

 

バランス調整とは?

調整作業の一つであるバランス調整とは、キィがしっかりと連結しているのかをチェックすることです。ここで重要なのが調節ネジです。これはキィカップの静止位置を調整する部分で、ゆるんでいるとトーンホールをしっかりと押さえられなくなって、すき間ができてしまいます。そうなると音も鳴らなくなってしまうので、バランス調整をします。

 
調節ネジを使ってキィカップの静止位置を調整します
 

 

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