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時代を彩った音楽たち

THE FLUTE vol.183 特集[前編]

YouTubeなどで様々な音楽が配信されるようになった昨今、最新ヒット曲だけでなく、懐かしのメロディの演奏を耳にする機会も多くなりました。中でも、時代が移り変わってなおその良さをあらためて感じられるのが、昭和歌謡です。
今回は、そんな昭和のメロディをふり返りながら、ノスタルジックな名曲たちを味わってみたいと思います。

アニメの中の昭和メロディ

日本初のテレビ放送が始まったのは、1953年(昭和28年)。それから68年。長いような、短いような――。
幼児からお年寄りまでがお茶の間のテレビでアニメやドラマを楽しみ、歌番組で好きなアイドルの出番を待ったあの時代。
最新情報はみんなテレビから発信され、音楽を聴くのもテレビ経由でした。
昭和のメロディをふり返るなら、まずはテレビから……昭和の時代にテレビから生まれた音楽を、見ていきましょう。

昭和30年〜40年代前半■

 1回30分の番組を週1回放送するという、現在のテレビアニメの基本を作り上げた最初の番組は、「鉄腕アトム」(昭和38年)でした。主題歌やBGMを収録したソノシート(レコードと同様の形状で塩化ビニール製の録音盤)も発売され、「鉄腕アトム・第1集」は120万部を売り上げます。
 その後、昭和40年代に入ると、続々とアニメ番組が放送されるようになりました。時代は高度経済成長期。豊かさを肌で感じていた世の中ではあったものの、「巨人の星」(昭和43年)や「あしたのジョー」(昭和45年)の主題歌などを聴いてみると、まだまだ前時代的な貧しさやハングリー精神が音楽にも反映されているのが感じられます。

●鉄腕アトム(1963年~1966年)
『鉄腕アトム(アトムマーチ)』
作詞:谷川俊太郎 / 作曲:高井達雄 / 歌:上高田少年合唱団

●魔法使いサリー (1966年~1968年)
『魔法使いサリーのうた』
作詞:山本清 / 作曲・編曲:小林亜星 / 歌:スリー・グレイセス・薗田憲一とデキシーキングス

●巨人の星(1968年~1971年)
『ゆけゆけ飛雄馬』
作詞:東京ムービー企画部 / 作曲・ 編曲:渡辺岳夫 / 歌:アンサンブル・ ボッカ

●ひみつのアッコちゃん (1969年~1970年)
『ひみつのアッコちゃん』
作詞:井上ひさし、山元護久 / 作曲: 小林亜星 / 歌:岡田恭子

●昆虫物語 みなしごハッチ (1970年~1971年)
『みなしごハッチ』
作詞:丘灯至夫 / 作曲:越部信義 / 歌:島崎由理

 

 

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