第18回│デトロイトよ、僕は帰ってきたァ
年々、秋が短くなっていきます。巷では月見バーガー発売!なんて言っているのに、食べながら汗をかくようじゃ、季節感なんてあったもんじゃないですな。などと文句を言いながら、 シーズンに3回は食べにいく僕です。
さてさて、2年ぶりにアメリカに行く機会をいただき、9月の頭に10日間ほど行って参りました。今回はその前編、デトロイトの巻を綴っていきたいと思います。
2年ぶり2回目の出演となったDetroit Jazz Festival。実はアメリカの中でも規模の大きいジャズフェスの一つで、今回でなんと45回目の開催だったとのこと。歴史あるジャズフェスで、世界的なジャズミュージシャンの方々と同じ舞台を踏むことができるのは感慨深いものがあります。
2年前にも参加させていただいたおかげで(そのときの様子は、連載の第7回、第8回、第9回にてお読みいただけます)、宿泊先のホテルから会場までの移動や、近辺にある店のこともなんとなく把握できていたので、演奏自体にも集中でき、また他のミュージシャンたちのパフォーマンスも存分に聴かせていただくことができました。
今回は鳥取から、若手ユニット「The Bop's」が現地学生バンドとの交流を一つの目的として参加し、僕はそちらの演奏のサポートと、バンドメンバーと、別に参加していた日本の学生の皆さんへの通訳を兼ねて同行させていただきました。
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片山士駿 (かたやま しゅん)
1995年千葉県出身。国立音楽大学ジャズ専修を首席で卒業、矢田部賞受賞。Manhattan School of Music 修士課程を修了。2015年、第46回山野ビッグバンドジャズコンテストにて最優秀ソリスト賞を受賞。フルート奏者の受賞は大会史上初。2016年、米国フルート協会 NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player に選出される。2018年、マンハッタン音楽院へ入学しニューヨークへと渡る。2020年、新型コロナウイルスの影響により日本へ帰国。都内を中心に、自己のリーダーカルテットや、浅利史花(gt), 壷阪健登(pf)と結成した“キリヱ”での演奏活動の他、文化放送70周年記念「朗読劇 WA-GEI 」、「映画『ルパン三世 カリオストロの城』シネマ・コンサート! and 大野雄二・ベスト・ヒット・ライブ!」等、様々なライブやレコーディングへの参加、TV 出演など、活動は多岐にわたる。これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。
主な共演歴:小曽根真、菊池ひみこ、佐山雅弘、山下洋輔、にゅうおいらんず等(敬称略)