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あふれ出る自分の音楽を伝えること──マリオ・カーロリ

THE FLUTE 171号 Cover Story

マリオ・カーリ

6月に行なわれた東京オペラシティの同時代音楽企画「コンポージアム2019」で、フィリップ・マヌリによるフルートとオーケストラのためのコンチェルトを日本初演したマリオ・カーロリ氏。フランスはストラスブール地方音楽院での留学時代、カーロリ氏に師事し、自身も現代音楽の分野で活躍中の若林かをりさんがインタビューした。
聞き手:若林かをり/写真:森泉匡/取材・撮影協力:東京オペラシティ コンサートホール

 

個性を最大限に伸ばすこと

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先生は、以前にもTHE FLUTE誌のインタビューを受けていらっしゃいますね。私の自宅には、先生の写真が巻頭を飾った当時の雑誌が今もあります。今回、このような形で先生にインタビューできることを、とても嬉しく思っています。
カーロリ
(以下C)
(2005年に表紙を飾った自分の写真を見ながら)若いなぁ〜! もうこの時のインタビューから14年も経つのですね。懐かしいなぁ。
今回撮影していただいた写真もとても気に入っています。掲載されるのが楽しみだよ。
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先生は、現在、私がお世話になったフランスのストラスブール地方音楽院の他に、ドイツのフライブルク音楽大学でも教鞭をとられていますね。
C
フライブルク音楽大学で教え始めてから、今年で4年目になります。オーレル・ニコレ氏、フェリックス・レングリ氏など、素晴らしいフルーティストが教鞭をとった由緒ある音楽大学のポストに就任できたことは、とても名誉なことだと思っていますし、同時に責任も感じています。
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生徒はどのくらいいるのですか?
C
ストラスブール音楽院には8人、フライブルク音楽大学には14人が在籍しています。フライブルク音楽大学には、すでにプロのオーケストラのポストを得ながら、大学に通っている学生もいるんですよ。

 

次のページの項目
・フランス音楽が見え隠れする現代作品
・無限の可能性、優雅さとしなやかさ

Profile
マリオ・カーロリ
Profile マリオ・カーロリ
Mario Caroli
ボローニャでアンナマリア・モリーニ、ウィーンでマヌエラ・ヴィースラーに師事。22歳の時にダルムシュタット国際現代音楽祭にて、クラーニッヒシュタイナー音楽賞を受賞、現代音楽の分野で活躍するきっかけとなり、シャリーノ、クルターク、細川俊夫、リーム、湯浅譲二、サーリアホなど多くの作曲家の信頼を受けている。現在ではバロックや古典派にまでレパートリーは広がり、その清新な解釈は高く評価されている。ソリストとして、フィルハーモニア管、フランス放送フィルなど世界中のオーケストラに招かれているほか、40枚以上のCD録音や、フライブルク音楽大学および世界各地でのマスタークラスなどで後進の指導にもあたっている。
オフィシャルサイト http://www.mariocaroli.it/

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