フルート記事
《FLUTE ONLINE限定インタビュー付き》THE FLUTE vol.197 Close Up

坂上領〈チャランガぽよぽよ〉3rdアルバムをリリース

「今、フルートが一番楽しい」坂上領さんインタビュー

フルート 坂上 領さんと、ヴァイオリン 帆足 彩さんによるユニット「チャランガぽよぽよ」が、11月1日(水)に3枚目となるアルバムを発売した。
様々なジャンルの音楽で活躍し、フルート奏者としてもジストニアを乗り越え、だからこそ今もなお、さらに進化し続ける坂上さんにお話を伺った。

 
久しぶりのインタビューですが、改めてチャランガぽよぽよのコンセプトを教えてください。
坂上
まず「チャランガ」というのがキューバの音楽スタイルの一つで、フルートと弦楽器が活躍するエレガントな音楽なんです。チャランガぽよぽよは「ラテン系脱力バンド」をコンセプトに「子どもは夢を膨らませ、大人は子ども心を取り戻す」というのをテーマにしています。もう22年やっていますが、お母さんお父さんが楽しそうにしてたら、きっと子どもも楽しい。親子で一緒に楽しんでもらえる音楽を作っています。子ども向けの絵本って、大人が今読んでもファンタジーな世界に引き込まれるじゃないですか。レオ・レオニとかエリック・カールとか僕も大好きなんです。今回のアルバムのジャケットデザインもそうなんですけど、北欧の絵本のように飾っていてもお洒落だし読めばファンタジー、というイメージ。そんなことを音楽でできたら、と思っています。ただ演奏とアレンジに関しては、本気です。脱力系っていうキーワードはあるんだけれども、音楽はガチ(笑)というスタイルです。
前回のリリースが5年前の2018年の6月でした。このタイミングで3枚目のCDをリリースするに至ったきっかけっていうのは何かあったのでしょうか。
坂上
コロナ禍もあったので1年伸びてしまいましたが、2014年が1stアルバム、2018年は2ndアルバムなので、その流れから4年後にいこうかなというプランがありました。毎回ライブをやるたびに同じにならないように、必ず新曲や新アレンジの曲などのレパートリーを入れていたのですが、そういう曲も溜まってきてそろそろかな、というタイミングでした。
今回も3枚目を出したのがもう4枚目のスタートです。次も考えなきゃいけないなと思っていますね。

インタビューは続きます!

Profile
坂上 領 Ryo Sakagami
日本大学芸術学部音楽学科フルート科卒業。01年ヴァイオリンの帆足彩と共に結成のリーダーバンド『チャランガぽよぽよ』にて3枚のアルバムをリリース。現在ではフルートを中心にリコーダーやオカリナ、EWIなども駆使する、幅広いスタイルでの音楽活動を展開している。共演、録音参加したアーティストに、生田絵梨花(乃木坂46)、井上芳雄、加山雄三、クミコ、菅原洋一、高嶋ちさ子、天童よしみ、NAOTOなど多数。
 
Information
 
「チャランガぽよぽよ3」
2023年11月1日発売 ¥3,300(税込)

「チャランガぽよぽよ」3rdアルバム。
今作も「みんなのうた」や 「ひょっこりひょうたん島」などを題材に子どもも大人も夢心地になれる曲がいっぱい。レジェンド歌手、菅原洋一も一曲参加!

[収録曲] 01.チャランガぽよぽよ3/02.登山列車と雨男 03~05. 少年少女合唱組曲「海の風景」より【寒ブリのうた】/06.今日のお料理/07.「アンデルセン童話」より【パンをふんだ娘】/08.「ひょっこりひょうたん島」より【魔女の一週間】/09.「みんなのうた」より【赤鬼と青鬼のタンゴ】feat.菅原洋一/10.エスプレッソ/11.「みんなのうた」より【風がくれたメロディー】/12.El Cielo Para Todos

[参加メンバー]坂上領(fl,EWI)、帆足彩(vn,va)、高瀬”makoring”麻里子(vo,cho)、扇谷研人(p)、斎藤タカヤ(p)、伊藤寛康(b)、森田晃平(b)、八尋洋一(b)、齋藤たかし(ds)、塩のやもとひろ (per)
[GUEST] 仙波清彦 (per)、NAOTO (vn)
[SPECIAL GUEST] 菅原洋一 (vo)
 
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