フルート記事

初心者でも楽しめる フルートカルテット

本誌連載「リンクスのEnsemble Style」でおなじみのLYNXによる、気軽にカルテットを楽しむための特集。アンサンブルで演奏する機会がない、やるとしてもデュエットくらいしか……というあなたにこそ、今まで聴くだけだった演奏をぜひ体験していただきたい、という趣旨で実現した企画です。
初心者でも大丈夫! ひとりしかいなくても大丈夫!!……なぜなら、一部のパートがマイナスワンになっているCD付きの曲集『LYNXと一緒に楽しく 素敵に奏でるフルートカルテット』が発売になったからなのです♪
ここでは曲集の内容とともに、本誌145号からのダイジェストで、LYNXが語るカルテットの魅力と演奏ポイントをご紹介します。

カルテットの魅力とは……?

フルートカルテットでオーケストラの曲を吹いていると、ほとんど休みがありません。ヴァイオリンのパートを吹き続けた後に、木管のオブリガードを吹いて、その後金管のファンファーレ……などという冗談のようなことを本気で吹くのがフルートカルテットの面白いところですね。そして、響きが軽くて、明るいところもフルートカルテットの大きな魅力だと思います。  —— 小池智子

カルテットでしておくとよい基礎練習は……?

=大きい」「=小さい」だけでなく、様々なイメージで強弱を表現できるよう、普段から心がけましょう。「重い:軽い」「鋭い:柔らかい」「緊張:解放」など。前者が、後者がとは限りません!  —— 佐藤麻実

カルテット初心者が気をつけたいことは?

まずは人の音をよく聴く、ということを意識して、いつも心掛けるようにしましょう。個人レッスンの時は自分の演奏のことのみ考えて吹くし、発表会などでピアノ伴奏が付く場合は、伴奏に慣れたピアニストがこちらに合わせて弾いてくれたりすることがほとんど。吹奏楽などで聴くことには慣れているという方は、カルテットでは一人ひとりの役割がより明瞭になるので、曲の中で自分が今どんな役割をしているのか、いつも意識するように心がけましょう。  —— 松崎麻衣子

 

LYNXと一緒に楽しく 素敵に奏でるフルートカルテット

LYNXと一緒に楽しく 素敵に奏でるフルートカルテット

THE FLUTE 145号と同日発売した、カルテットの曲集『LYNXと一緒に楽しく 素敵に奏でるフルートカルテット』。 本誌では、その中の1曲「ミッキーマウス・マーチ」を取り上げ、LYNXによる解説と演奏アドバイスを掲載しています。
ここでは、郡律子さんによるワンポイントアドバイスを少しだけご紹介……

メロディを上手にリレーしよう!

各パートが交替でメロディを演奏する今回のアレンジ。聴き手も自然とメロディに耳がいくものです。このリレーがスムーズにいくように、メロディだけを受け渡しながらほかの人の違いに耳を傾けてみましょう。
例えば、テンポは同じでも、2拍目が重く下がった感じになっていませんか? ヴィブラートの速さはどうでしょう?二分音符の伸ばし方もバラバラになりやすいので注意します。メロディだけ吹き比べてみると課題が見えやすくなりますし、他の人がどんな吹き方をしているのかを知るためにもオススメです。

 

LYNXと一緒に楽しく 素敵に奏でるフルートカルテット

LYNXと一緒に楽しく 
素敵に奏でるフルートカルテット

フルートアンサンブルに興味があるものの、仲間を集めるのにひと苦労されている方にも、フルートアンサンブルの新しいレパートリーを探している方にもピッタリな曲集です。全ての曲に模範演奏トラックがあるのはもちろんのこと、各曲にマイナスワンが2トラックずつ付いており、ひとりでもアンサンブルの練習が可能に!

─ 収録曲(模範演奏CD&マイナスワンCD付)─
ホワイトファンタジー
シチリアーナ リュートのための古い歌と舞曲 第3集より
花のワルツ 組曲「くるみ割り人形」より
ミッキーマウス・マーチ
海の見える街
小さな世界


フルート奏者カバーストーリー