フルート記事
誰もがいっしょに音楽を楽しもう

LYNXの第2回「Aliveコンサート」

──音楽を楽しむ権利に制限はない。
LYNX15周年記念コンサートに来場していたお客さまからのひと言がきっかけで始まった『Aliveコンサート』。
より多くの人に音楽を楽しんでもらいたい、コンサートの間は自由な時間を楽しんでもらいたい、そういった願いから『誰もがいっしょに音楽を楽しもう』をコンセプトに、LYNXの新たな活動がスタートしました。

LYNXの
第2回「Aliveコンサート」

「皆さんはALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気をご存じでしょうか。30〜40代で突然発症することが多く、筋肉が徐々に衰えて最後は瞬きでしか意思を表せなくなる一方、視覚、聴覚は衰えず、脳や感情は変わらず機能し続けるという過酷な病気です。

『Aliveコンサート』

昨年のリンクス15周年コンサートに呼吸器をつけた車椅子のALS患者の方に来て頂いたところ「呼吸器をつけていると、ホールから入場を断られることが多いのです。」と大変喜んでくださいました。そして、その経験をきっかけに「障害を持っていても、難病でも、呼吸器をつけていても、誰もがいっしょに音楽を楽しもう。」と患者さん自らのよびかけで始まった『Aliveコンサート』が、この5月に2回目の開催となりました。

『Aliveコンサート』

日常生活の全てを介護者に頼らざるをえない患者さんに、コンサートの間だけは日常を忘れ、完全に自由な世界を楽しんでもらえることを願い、いつも以上に心を込めて演奏させて頂いています。音楽とはそれだけ自由であり、聴く人の心に働きかけ、時間を超えることもできるものだと思います。このAliveコンサートに賛同してくれる方が増えて、全国で開催できる日を待ち望んでいます!」

『Aliveコンサート』

 

線

THE FLUTE 148号誌面では第1回「Aliveコンサート」の模様をお届けしています。
▶http://www.alsoj.net/flute/magazine/view/126/1428.html◀


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