THE FLUTE vol.162

リーフレック愛用アーティスト対談 | 増本竜士×難波薫

オランダ発、管楽器の響きと音量を増幅させるアイテムとして大きな反響を呼んでいる『リーフレック』。本誌では過去に増>本竜士さんと難波薫さんのファーストインプレッションをお届けした。両氏ともリーフレックの効果に衝撃を受け、その後現場でも愛用しているという。今回日本フィルハーモニー交響楽団 ニューイヤーコンサートのリハーサル現場にお邪魔し、お二人から再び話を聞くことができた。(取材協力:島村楽器株式会社/日本フィルハーモニー交響楽団)

リーフレック

――
お二人は以前の取材時に初めてリーフレックを試されましたが、その後も使用されているそうですね。
増本
増本
増本
最初のインパクトが大きくて、その後もソロ演奏やアンサンブルなどいろいろな場面で使ってみました。昨年はオペラシティのリサイタルホールでピッコロの新曲初演をやりましたが、そのときにも使いました。リーフレックを付けていると、響きが増しているという安心感があります。また、音の質が良くなることが使っている主な理由ですね。周りの人に付ける前と付けた後を聴き比べてもらうと、皆さん「響きが変わりますね」と言ってくれます。
素材はフルートは「ゴールドプレート」を使っています。音が伸びやかになる印象です。ピッコロには「ソリッドシルバー」。ピッコロ独特の音の硬さをまろやかにしてくれます。
 
難波
リーフレックを付けることで音や響きのボリュームがアップするので、私は主に大きな音が求められる場面で使っています。例えば遠くまで音を届けたいオープンスペースの本番など。リハーサルのときに付けた状態と付けない状態を試しましたが、やはり付けたほうが音が飛びますね。軽い力で大きなパワーを引き出せるので、安心して吹けます。
素材は「レッドブラス」を使っています。特に脚色されることなく音色の質をそのまま高めてくれるので、私のように楽器そのものの音が気に入っている人には相性が良いと思います
増本
増本
難波
難波

リーフレックを付けて日本フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサートのリハーサルに臨む二人

 

 安定した音程感覚を身につける手助けに

――
リーフレックには音程を安定させる効果もあり、特に初心者の方が効果を実感しているようです。
難波
吹き込んだときに、音程が上がっていくことなく安定する実感はありますね。軽やかに吹き込めます。
増本
使っていて倍音列に沿った共鳴を作ってくれる効果があるのかな、と感じることがあります。音程がばらつきやすかったり、中音から高音へ上がるのが難しい、という初心者の方にとって、安定した音程感覚を身につける手助けになるかもしれないですね。実際に私自身も、音程に関して無理をする必要がなくなったと感じます。
 

 まだまだ可能性を感じさせるアイテム

難波
難波
――
その他にリーフレックを使用されて感じたことはありますか?
増本
リーフレックは楽器の音を変化させるアイテムというより、楽器が持つ本来の良さを最大限引き出してくれるアイテムだということ。もちろん素材によってさまざまな要素が異なるので、個人的に次は「ソリッドゴールド」をぜひ試してみたいです。
難波
そうですね。人それぞれ楽器や音に対して求めるものは違います。リーフレックは、その人にとって必要な部分を強化してくれるものだと思います。人によっては、何年も悩んでいることがリーフレックですんなり解決されるかもしれない。私自身は、さらに使いこなすためにもっと付けた状態で練習して、感覚を体に染み込ませる必要があるなと感じています。
増本
リーフレックはまだ私たちでも見えていない部分がある、とても可能性を秘めたアイテムです。これから使っていく中での、新たな発見が楽しみですね。

リーフレック

リーフレック全国楽器店にて発売中。アルソオンラインでも取扱い開始!

lefreQue リーフレック

>> lefreQue


合わせて読みたい記事!

増本竜士「すべての演奏家に試してもらいたい」

難波薫「全体的に音のレベルが1つずつ上がるイメージ」



フルート奏者カバーストーリー