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LA現代ジャズシーンの最重要サックスプレイヤーの一人 カマシ・ワシントン

THE SAX vol.80 cover story

新世代ジャズ&ヒップホップのキーマンたちとの共演をはじめ、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコックからスヌープ・ドッグまでの共演など、ジャンルの域を超えて活躍するカマシ・ワシントン。2015年5月に満を持して発売したリーダー・アルバム「ジ・エピック」でその名を世界中に知らしめた。アメリカのジャズ専門誌「ダウンビート誌」において「ジャズの未来を担う25人」に選出されるなど、現在のジャズシーンで最重要人物ともいえるカマシが、2016.12/5(月)にビルボードライブ大阪に、12/6(火)~8(木)にビルボードライブ東京に登場する。本誌78号でも紹介した次世代サックス・プレイヤー安藤康平が、来日を目前にしたカマシにインタビューを敢行した。
(インタビュー全文は本誌80号掲載)

カマシ・ワシントン

Who Is ”KAMASI WASHINGTON” ?
カマシ・ワシントンンとは

1981年生まれ。米ロサンゼルスのサウスセントラル出身。13歳からサックスを始め、マルチスクール・ジャズバンドやヤング・ジャズ・ジャイアンツなどのバンドに参加し、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ロナルド・ブルーナー、サンダーキャット、スヌープ・ドッグ、リオン・ウェア、チャカ・カーン、ケンドリック・ラマーら数多くのミュージシャンと共演。2014年にはハーヴィー・メイソンのバンドにて来日。2015年、フライング・ロータスやテイラー・マクファーリンを擁するレーベル〈ブレインフィーダー〉から3枚組のアルバム「ジ・エピック」をリリース。

 

「ニューチャプター系」カマシ・ワシントンの魅力 (文:安藤康平)

今、新世代のジャズを語るときに「ニューチャプター系」という言葉が用いられることが多い。そもそもこの言葉は音楽ライター柳樂光隆氏の監修による、21世紀以降のジャズシーンを網羅する書籍「Jazz The New Chapter」のタイトルに由来している。2000年代、2010年代と刻々と変化する現代のジャズ。中でもこの「ニューチャプター系」という言葉は柳樂氏の著書でも大きく取り上げられているロバート・グラスパーの台頭以降のジャズメン達によるヒップホップ、クラブミュージック、ロックなどとの新しいクロスオーバームーブメント、そしてそこから生み出されるサウンド、アーティストそのものを指していると言えるだろう。

カマシの活動の拠点であるアメリカ西海岸のジャズを語る以上、1950年代に始まった“ウェストコーストジャズ”に触れなければならない。サックス奏者で言えばジェリー・マリガン、ポール・デズモント、アート・ペッパーなどの白人プレイヤーを中心とした“クールジャズ”とも呼ばれるムーブメントである。しかしもちろんそれだけではなく、ビバップを演奏する者もフリージャズを演奏する者もいた。さらには西海岸にはハリウッドがあるのでスタジオミュージシャンとしての仕事を求めて各地から腕利きのミュージシャンが集まるようになり独自の発展を遂げていく。そしてニューヨークとはまた違った形でヒップホップ、クラブミュージックなどと関わり合い、結びついていくこととなるのだ。

カマシも数多くのアーティストのサイドメンとして活動してきた。ジャズ、フュージョンのような物はもちろん。クラブミュージック、ヒップホップまでジャンルに関わらず数々の作品に参加している。その中でも彼の存在を世界中に知らしめたのが2015年度のグラミー賞で11部門にもノミネートされた西海岸はコンプトン出身のラッパー、ケンドリック・ラマーのアルバム「To Pimp A Butterfly」への参加だろう。今世界の音楽シーンについて語るならば「ニューチャプター系」のジャズメン達と呼応するように起こっているメインストリームな音楽シーンからのジャズ界へのアプローチが2010年代の象徴的な出来事だろう(例えばデビット・ボウイの遺作「★」のバンドメンバーは全員がジャズミュージシャンだ)。

カマシが昨年発売したアルバム「The Epic(ジ・エピック)」にはそんな彼と今のジャズシーンを取り巻くいろいろな要素が詰まっている。このアルバムは確実にジャズの“今”を閉じ込め、ジャズを新しいステージに押し上げる傑作だろう。
ジ・エピック

「ジ・エピック」 カマシ・ワシントン
【BRFD-050】¥2,391(税込) BEAT RECORDS/Brainfeeder
[収録曲]DISC1:Change of the Guard、Askim、Isabelle、Final Thought、The Next Step、The Rhythm Changes / DISC 2:Miss Understanding、Leroy and Lanisha、Re Run、Seven Prayers、Henrietta Our Hero、The Magnificent 7 / DISC 3:Re Run Home、Cherokee、Clair de Lune、Malcolm's Theme、The Message


KAMASI WASHINGTON'S "THE EPIC" IN CONCERT (KAMASI WASHINGTON公式ホームページより)
(以下、Interviewより一部抜粋/全文はTHE SAX vol.80に掲載)

安藤
あなたの音楽をリスナーにどんなふうに楽しんでほしいですか。
K.W.
思い思いに楽しんでくれたら嬉しいです。個人的には家でリラックスして音楽をかけて、じーっとその音楽を聴くだけ、というやり方が好きです。でも、そういう聴き方をする人は、最近はなかなかいないでしょうね。皆さんには、それぞれのライフスタイルで好きなように楽しんでほしいと思っています。
安藤
12/5から始まる、ビルボードライブでの来日公演へ向けての抱負を聞かせてください。
K.W.
本の皆さんたちは、音楽を真剣に聴いてくれるので、とても嬉しいです。そして東京はとても賑やかな街なので、毎回来るたびにそのエネルギーを吸収してとてもパワフルな演奏ができています。今回も日本に行くことをとても楽しみにしていて、ファンの皆さんに私たちのユニークな演奏を提供したいと思っています。

*本誌5ページ13行目に事実と異なる内容を掲載いたしました。ここに修正してお詫び申し上げます。 →(正)楽器もマウスピースも、もともと*父が使っていたものを引き継いで使っています(*カマシの父親はLAで活躍するジャズテナー奏者、リッキー・ワシントン)。



カマシ・ワシントン来日公演情報 ★THE SAX CLUB会員限定!読者プレゼント

⇒WEBアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で4組8名様をライブご招待
→受付終了しました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
[会場]ビルボードライブ大阪
[日時]12/5(月)
1stステージ 開場17:30 開演18:30
2ndステージ 開場20:30 開演21:30
[料金]サービスエリア¥10,800
カジュアルエリア¥9,800
[問合せ] ビルボードライブ大阪
 TEL:06-6342-7722 

[会場]ビルボードライブ東京 [日時]12/6(火)、12/7(水)、12/8(木)
1stステージ 開場17:30 開演19:00
2ndステージ 開場20:45 開演21:30
[料金]サービスエリア¥10,500
カジュアルエリア¥9,000
[問合せ] ビルボードライブ東京
 TEL:03-3405-1133


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Interview
安藤康平(あんどうこうへい)
1989年生。幼少より様々なジャンルの音楽に親しむ。中学入学とともにJazzSaxを独学で始め多くのバンドに参加し演奏経験を積む。音楽大学へ進学し理論、奏法を小濱安浩氏、池田篤氏、勝田一樹氏等に師事。また2010年に単身渡米。ニューヨークのミュージシャンと親交を深め、多くのセッション、ライブに参加。Soul,R&Bのメッカ"Village Underground"のセッションにて好評を博し、毎週のホスト演奏に参加。帰国後は日本を代表するジャズピアニストであるクリヤマコト氏の主催するコンテストで準グランプリを受賞し、同氏とBlue Noteにて共演を果たす。"第42回山野ビッグバンドジャズコンテスト"において最優秀ソリスト賞を受賞。さらに同年"東海ビッグバンドコンテスト"においても同じく最優秀ソリスト賞を受賞する。現在は”ElectrikJinjaBand”、”ものんくる”、”WONK”などのバンドとの活動を中心に、メジャーアーティストのサポート、レコーディング等幅広く活躍する次世代のSax奏者として多方面で注目を集めている。Black Musicに強く影響を受けたエモーショナルかつメローなサウンドを特徴とする。
安藤康平

 

 


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