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ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが伝授 やれば絶対にうまくなる基礎練習

Lesson28 アンサンブル その4

「ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが伝授 やれば絶対にうまくなる基礎練習」は亀居優斗、三界達義、吉本拓、和川聖也の4名から成るザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが、クラリネット愛好家に伝えたい基礎練習講座です。ロングトーンやタンギングなど上達に欠かせないコンテンツをメンバーがそれぞれ解説していきます。隔週の金曜日に更新していきますのでお楽しみに♪

 
○The Narmen Clarinet Ensemble
 

2018年、東京芸術大学と東京音楽大学の在学中に亀居優斗、三界達義、吉本拓、和川聖也の4人で結成されたクラリネットアンサンブル。2018年3月に初のコンサートを開催し、好評を博す。2019年にはドルチェ楽器と十亀正司氏の共同企画であるNEWSvol.6に出演し東京、名古屋、大阪の3公演を行なう。その他にも演奏会を重ね意欲的に活動中。前衛的なプログラムに挑戦している新進気鋭の若手クラリネット四重奏団である。2020年9月には、オペラシティリサイタルホールでのコンサートを開催する。

 

 

Lesson28 クラリネットアンサンブル4─エピソード 

こんにちは。The Narmen Clarinet Ensembleの吉本です。今回は「クラリネットアンサンブルエピソード」についてお話ししたいと思います!
クラリネットアンサンブルは僕にとって、もっと上手くなりたいと思ったきっかけになったもので大人数の合奏よりもさらにそれぞれのパートが欠けてはいけない、そんな責任感にやりがいを感じていました。
初めてアンサンブルを経験した時から遡ってお話していこうと思います!

 

♪初めて出場したアンサンブルコンテスト

中高一貫の男子校に通っており、クラリネットパートは中高を合わせてもたったの5〜6人で、アンサンブルをするとなるとほぼフルメンバーで出場しなければならず、僕も中学3年生の時に高校生の先輩たちに混じってアンサンブルコンテストの高校部門に出場したのが、アンサンブルを初めて本格的に取り組んだきっかけでした。


初めて演奏した曲はモーツァルト作曲の『弦楽四重奏曲第14番』の第一楽章。これをクラリネット4本に編曲されたもの(「アレグロ・ヴィヴァーチェ」)を演奏しました。当時は弦楽四重奏だか、編曲だか、よく分からずとりあえずみんなで「アレグロ・ヴィヴァーチェ」と呼んでいました(笑)。


僕自身やっと上の高いミあたりが出るようになった頃にこの曲を取り組んだので、右も左も分からないまま上手な先輩たちについていくので必死、という感じでした。


今思えばいきなりの編曲もの、しかもモーツァルトなんてすごい選曲だったなぁと思います(笑)。
初めてのアンサンブルコンテストの結果は関西大会銀賞。全国大会に及ばずでしたが、毎晩部活が終わってから死ぬほど練習したのを今でも覚えています。これが楽器を好きになり、とても大きく成長できた初めての経験でした。


これをきっかけにどんどんクラリネットアンサンブルの魅力にハマっていき、毎年アンサンブルコンテストに出場することになっていきました。



 

♪ さらに高みを目指した高校時代

そして翌年の高校1年生の時にも4人でアンサンブルコンテストに出場します。この時、先輩はバスクラの1人だけだったので僕がB♭クラの中で最高学年。必然的に1stを担当することになり、さらに中学2年生の後輩が2人も参加し、色々と仕切らなければならない立場となっていました。中学2年生でやっと運指が分かるようになったばかりの頃に高校生に混じってコンテストに出場させるなんてどんなパワハラだったのんだろうと今では思います……(笑)。


そして選んだ曲はウィルソン作曲『パガニーニの主題による変奏曲』
とても難しい曲でよくやったなぁ、と今でも思います。
結果は関西大会金賞。代表には惜しくも選ばれず、全国大会にはあと一歩届きませんでした。

そしてさらに翌年、高校2年生となり最後の年もクラリネット4重奏で出場しました。
選んだ曲は『バードウォッチング』でした(後にNarmenでも演奏しています)。
今度こそ全国大会出場を目標に、かなりの練習を重ねましたが、結果は関西大会金賞で代表には至らずでした。

 

♪部活を引退後

そして高校3年生になり、この頃には既に一般大学へ進学することも決まっていたので、「もうクラリネットアンサンブルをこんなに本気で取り組むことはないんだろうな」、と少し寂しく思っていたのも覚えています。

しかし……!

紆余曲折を経て、大学を中卒して東京芸術大学へ進学し、2015年の夏に参加したクラリネットキャンプでメンバーと出会い意気投合。ナルマンを結成し、今もクラリネット4重奏の演奏を続けております。
このように、自分自身のこれまでのクラリネット人生においてクラリネットアンサンブルは切っても切り離せない存在です。
これからはナルマンとして、たくさんの方々に演奏を聴いていただき、クラリネットアンサンブルの魅力を伝えていけたらなと思います。

 
 
 
 
今回の執筆者は……

吉本 拓 Taku Yoshimoto

関西学院大学社会学部を経て、東京藝術大学を卒業。卒業時に同声会賞を受賞。
また在学中に、東京藝術大学モーニングコンサートにソリストとして出演し、藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。第29回宝塚ベガ音楽コンクール 木管部門入選。
第30回日本木管コンクール第3位。
平成30年度青山音楽財団奨学生、瀬木芸術財団海外研修奨学生。
これまでにクラリネットを藤井一男、山本正治、伊藤圭の各氏に師事。

 


次回の公開は11月26日(金)に、亀居優斗さんによる「吹奏楽で楽しむクラリネット1 吹奏楽でのクラリネットの立ち位置」をお届けする予定です。お楽しみに!