

紫園香X藤井一興 対談 「フルート&ピアノ・アンサンブルの魅力」
THE FLUTE本誌でもおなじみの紫園香氏は、ピアニスト・作曲家である藤井一興氏と長年共演を続けてきた。その藤井氏は2025年1月に病気のため急逝されたが、昨年2024年に二人は対談を実施。その内容をTHE FLUTE ONLINEでお届けする。藤井氏の最後の対談となった貴重なインタビューだ。
文・写真提供:紫園香
音量より音色

ぶらあぼ誌、音楽現代誌で、優秀録音CDとして推挙
倍音の考え方
次ページにインタビュー続く

紫園香 Kaori Sion
東京藝術大学音楽学部同首席卒業、同大学院修了。御前演奏。スイスにてM.モイーズに師事、マスターコース修了。その後も薫陶を受ける。第7回「万里の長城杯」国際コンクール他入賞。NHK洋楽オーディション入選、以来世界中のTV、ラジオ出演多数。外務省招聘「文化交流使節団」等により世界24ヶ国でリサイタル開催。ジュネーヴ国際芸術祭、ブラジル移民110周年記念音楽祭、韓国復興節記念音楽祭をはじめ国際音楽祭招聘多数。国内でも「音楽の友」誌で年間コンサートベスト1位に2021、2024年に選出(毎年ベストテン入り)、レコード藝術・日本時事通信特選CDにも度々選出される等、その演奏は常に高い評価を得ている。音大教授を経て現在、MFLC講師。ケニア・コイノニア教育センター特別講師他、国際要職。キリストの平和音楽伝道師。NGOハンガーゼロ親善大使。曲集・著書3冊・CD17枚を発売中。

藤井一興 Kazuoki Fujii
東京藝術大学在学中に渡仏し、パリ国立高等音楽院を作曲科、ピアノ伴奏科ともに1等賞で卒業。パリ・エコール・ノルマルを高等演奏家資格1位で卒業。作曲をO.メシアン、ピアノをY.ロリオ、M.クルチオに、ピアノ伴奏をアンリエット・ピュイグ=ロジェの各氏に師事。入賞した世界コンクールは10以上に及ぶ。ヨーロッパや日本国内でのソロ・リサイタル、室内楽、オーケストラとの共演のほか、フランス国営放送局、NHKなどで多くの録音を行う。紫園香とは8枚のCDを録音。世界初のフォーレ・ピアノ作品全集の校訂を担当(春秋社)。作曲家としても多くの作品が演奏、録音されている。多くの国際コンクールで審査員を務める。東邦音楽大学大学院教授、東邦音楽総合芸術研究所教授、桐朋学園大学特任教授。2025年1月急逝。