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ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが伝授 やれば絶対にうまくなる基礎練習

Lesson14  スケール その2
 

「ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが伝授 やれば絶対にうまくなる基礎練習」は亀居優斗、三界達義、吉本拓、和川聖也の4名から成るザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが、クラリネット愛好家に伝えたい基礎練習講座です。ロングトーンやタンギングなど上達に欠かせないコンテンツをメンバーがそれぞれ解説していきます。隔週の金曜日に更新していきますのでお楽しみに♪

 
○The Narmen Clarinet Ensemble
 

2018年、東京芸術大学と東京音楽大学の在学中に亀居優斗、三界達義、吉本拓、和川聖也の4人で結成されたクラリネットアンサンブル。2018年3月に初のコンサートを開催し、好評を博す。2019年にはドルチェ楽器と十亀正司氏の共同企画であるNEWSvol.6に出演し東京、名古屋、大阪の3公演を行う。その他にも演奏会を重ね意欲的に活動中。前衛的なプログラムに挑戦している新進気鋭の若手クラリネット四重奏団である。2020年9月には、オペラシティリサイタルホールでのコンサートを開催する。

 

 

スケール2 初心者向け練習法

皆さんこんにちは、三界です。今回は初心者の方に向けたスケールの練習法を紹介していきたいと思います! スケール練習は基礎的なものではありますが、今まで取り扱ってきたロングトーン、タンギング練習の要素が詰まった、とても音楽性の高い練習になります。曲に出てくるフレーズに応用できるよう、具体的な練習法に触れながら考えていきましょう。

 

♪スケール練習をするにあたって

今回はクラリネットで言うC dur(実音B♭dur)を扱います。ゆくゆくは全音域で吹けるようになることが目標ですが、最初は自分が出せる範囲の音域で練習してください、例として以下のような譜例を用意しました。

譜例1
※譜例が途中で切れて表示される方は、譜例を横にスクロールしてご覧ください。


これは曲の練習にも言える大事なことですが、自分が間違わないで演奏できるテンポで必ず練習しましょう。便宜上譜例では16分音符になっていますが、最初は一つ一つの音をゆっくり伸ばして音と音のつながりを意識してください。息が苦しくなってきたら途中でブレスをとってもかまいません。

 

♪実践的な取り組み方

まずは譜例1を以下のようにスラーで演奏してみましょう。ダイナミクスはmf、あるいはfくらいのつもりでやってみてください。

 
譜例2
※譜例が途中で切れて表示される方は、譜例を横にスクロールしてご覧ください。
 


スケールを練習するときには自然と指に意識がいくと思います。手首に力を入れすぎずにできるだけ柔らかい状態でいることがコツです。そして指は穴を押さえている時も離している時も、少し内側にカーブがかかった(脱力している時の指の形)状態が好ましいです。次第に指が慣れてきたら、息にも意識を向けてみましょう。ロングトーンと同じ息が理想的です。どの音の時でも楽器のベルまで息が通ってることを感じながら演奏できると良いですね!
スムーズにスラーでの練習ができるようになってきたら、次はタンギングしてみましょう。

譜例3
※譜例が途中で切れて表示される方は、譜例を横にスクロールしてご覧ください。
 


譜例ではスタッカート記号を用いてますが、テヌートタンギングでも練習してみてください。

この練習では、タンギングと指の動きがずれないように注意しましょう。やはり遅めのテンポで始めることをオススメします。そしてタンギング練習の時にも大事なことですが、指も舌も脱力している状態を目指してみてください。

まずは以上の2つの練習法を息、舌、指の感覚を掴めるまで反復してください。どちらの練習もロングトーン、タンギング練習に指の動きが加わっただけなので、大事なポイントは共通しています。しかし指という意識するポイントが増えることによって難易度も高くなります。丁寧に練習することで、演奏における身体の使い方を覚えていきましょう!

 

 
 
今回の執筆者は……

三界達義 Tatsuyoshi Mikai

1996年生まれ、成城高等学校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。
藝大奏楽堂モーニング・コンサートにて、藝大フィルハーモニア管弦楽団とカレヴィ・アホのクラリネット協奏曲を共演。
大学学部卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。同声会新人演奏会に出演。。
これまでに三界秀実、野田祐介、山本正治、十亀正司、伊藤圭の各氏に師事。
2018年度瀬木芸術財団海外研修生。
現在、東京藝術大学音楽研究科修士課程2年、広島交響楽団クラリネット奏者。

 


次回の公開は5月14日(金)に、吉本拓さんによる「スケール3 よりレベルアップできるスケール練習」をお届けする予定です。お楽しみに!