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ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが伝授 やれば絶対にうまくなる基礎練習

Lesson32 吹奏楽で楽しむクラリネット その4

「ザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが伝授 やれば絶対にうまくなる基礎練習」は亀居優斗、三界達義、吉本拓、和川聖也の4名から成るザ・ナルマン・クラリネット・アンサンブルが、クラリネット愛好家に伝えたい基礎練習講座です。ロングトーンやタンギングなど上達に欠かせないコンテンツをメンバーがそれぞれ解説していきます。隔週の金曜日に更新していきますのでお楽しみに♪

 
○The Narmen Clarinet Ensemble
 

2018年、東京芸術大学と東京音楽大学の在学中に亀居優斗、三界達義、吉本拓、和川聖也の4人で結成されたクラリネットアンサンブル。2018年3月に初のコンサートを開催し、好評を博す。2019年にはドルチェ楽器と十亀正司氏の共同企画であるNEWSvol.6に出演し東京、名古屋、大阪の3公演を行う。その他にも演奏会を重ね意欲的に活動中。前衛的なプログラムに挑戦している新進気鋭の若手クラリネット四重奏団である。2020年9月には、オペラシティリサイタルホールでのコンサートを開催する。

 

 

Lesson32 吹奏楽で楽しむクラリネット4 エピソード編

こんにちは。The Narmen Clarinet Ensembleの和川です。
今回は「吹奏楽でのエピソード」についてお話ししたいと思います。

 

♪吹奏楽…?

僕が初めて吹奏楽を経験したのは小学生でした。全校集会で堂々と演奏していたブラスバンド部がとてもかっこよく見え、自分も演奏してみたいと強く思いました。そして、テレビで放送されていた映画「スウィングガールズ」を見て、より楽器に興味を持ったことをきっかけに入部しました。

ブラスバンド部は、オーボエもファゴットもおらず、ホルンもアルトホルンを使用していたため、正式な吹奏楽ではありませんでした。ですが当時はそんなことも知らず、これが普通なのだと思っていました。
ちゃんとした楽器の音や吹奏楽の音を知らないまま過ごした小学生時代はとてももったいなかったなと今では思います。大きな音が出る、高い音が出ることに満足してしまっていました。せっかく底知れぬ興味があったのに……と。とにかく楽しくて兼部していたサッカーよりも楽器を演奏することにどハマりした小学生でした。

 

♪吹奏楽コンクール

中学校の部活がオーケストラ部だったため、高校もオーケストラのある学校へ進学しました。ですが入部してからオーケストラだけではなく吹奏楽もすることを知り、オーケストラをやりたいのになんで吹奏楽をやらなきゃいけないのか……と正直思ったのを覚えています。
結果、経験できてよかったの一言。吹奏楽の定番のリード作品やポップス、少し変わった新しめの作品などたくさんの曲と出会うことができました。吹奏楽コンクールでは、全国大会で金賞もいただくことができました。

高校生活で、一番学んだことは他のパートを聴くことでした。吹奏楽コンクールの練習でより重点的にしていたことはパートを超えてのセクション練習でした。
例えば、練習番号A〜Bまでで同じ動きをしているFl.Cl.Ob.のみで集まり、音程や音色、強弱を合わせる。次は、B〜Cで同じ動きをしているCl.Sax.Tp.で集まり練習をする……。
同じ動きをしているパートとセクション練習で意識しあった上で、合奏では動きの違うパートを意識できるように、より細分化し効率よく練習をしていました。
これの練習をしたおかげで、今の自分にとってとても良い影響を与えてくれていると思います。

 

♪クラリネットパート

大学生になり、吹奏楽を授業で勉強しました。高校とは違い、よりクラシカルな曲やオーケストラの楽曲が編曲されたものなども経験しました。
アルトクラリネットやバスクラリネットの特殊管やコンサートマスターも務め、いろんな角度から吹奏楽を勉強しました。
東京音大の吹奏楽の授業は、クラリネットが1〜4年まで全員参加するので、全パートの人数を合わせるとかなりの人数でした。

そんな大人数の中でより学んだことは、クラリネットパートでのまとまりでした。
楽譜に書かれている強弱記号を必ず守ることは大前提で、大人数だからこそpをより美しく、よりやわらかく演奏することが必要でした。決して隠れるわけではなく、隣の人との混じるように演奏することを心がけていました。時には、ほぼ音が出ていないくらいの瞬間もありましたが(笑)、大人数で奏でるpはとても綺麗だったことは今でも覚えています。

アンサンブルやオーケストラで、隣の人と全く同じフレーズを演奏する時は、まるで1本に聞こえるように演奏することを意識しているので、大学でのこの経験も今の僕に良い影響を与えてくれています。

 

♪まとめ

今回は、吹奏楽についてのエピソードを紹介させていただきました。
吹奏楽を通していろんな経験して、今に活きています。
皆さんも楽しんで吹奏楽を演奏してくださいね!

 

 
 
 
今回の執筆者は……

和川聖也 Seiya Wakawa

千葉県立幕張総合高校を経て、東京音楽大学を卒業。2018年度東京音楽大学シンフォニックウインドアンサンブルにてコンサートマスターを務める。東京音楽大学主催卒業演奏会、ヤマハ新人演奏会に出演。これまでにクラリネットを、中村めぐみ、伊藤圭、亀井良信、三界秀実の各氏に師事。P.ベロー氏のマスタークラスを受講。ビュッフェ・クランポン主催欧日音楽講座にて、M.アリニョン、F.エオーの各氏のレッスンを受ける。2017年度、2018年度 東京音楽大学給費奨学生。
現在、桐朋学園大学研究科2年次在学中。

 


The Narmen Clarinet Ensembleの皆さんによる練習法は、今回が最終回です。
毎回ご愛読いただきありがとうございました!
現在、The Narmen Clarinet Ensembleによる新シリーズも企画中です! お楽しみに。