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リード紹介 B♭クラ編

リード

マウスピース、リガチャーに引き続いてバンドーレン社の登場である。“V.12”通称銀箱が過半数を超え、青箱こと“トラディショナル”も1/4ほどを占めている。

 

D'Addarioは、もともとクラリネットなどのリードを製造していた“RICO”を傘下に持つブランドである。そのため、ブランド名がD'Addarioになって久しい今でもリードのパッケージにはRICOの名前が残る。
同社のリードの特徴として、バラツキが少ないことが挙げられる。リードの問題に常に振り回されるクラリネットにとって、この魅力は大きいだろう。

ゴンザレス

FOF
GD
CLASSIC
RC

アルゼンチンの熱い太陽に育まれた良質なリードを提供しているのがゴンザレスリードである。
また、番手が1/4刻みとなっている点も特徴として挙げられる。これにより、奏者のニーズがより細かく叶えられるのである。

M.ギース

こちらは南フランスのアンティーブで創立されたリードメーカーである。もともとはオーボエ用のケーンを中心に生産していたが、当時よりその高い品質には定評があった。
また、完成したリードはルーアン歌劇場管弦楽団首席クラリネット奏者の吉村直子氏が一枚一枚セレクトされているという。そのため、どれも非常に高い質を誇っている。

ウッドストーン

PREMIUM CLASSIC

石森管楽器が製造しているこのリードは、石森管楽器が古今東西さまざまなリードを研究し、独自の技術を駆使して生み出した逸品である。

アルンドス

カルメン
マノン

アルンドスはドイツ南西部にある工房で、クラリネット奏者であるコンラッド・オシッヒ氏が創業した。南フランスで採れる上質なケーンと丁寧な加工、そしてオシッヒ氏自身が試奏して認可されたものだけが出荷されるという、高い品質管理が施されている。

ヴィルシャー

302

マウスピースでも紹介したヴィルシャーは、ミュンヘン・フィル首席奏者と機械・電子技術エンジニアの二人の協力により、構造・技術面とオーケストラによる実践的な演奏経験及び知識が理想的な融合を果たしたメーカーだ。マウスピースと同じように、リードにおいてもその品質は変わらず保たれている。

シュトイヤー 

S800
Exclusive

“革新(イノべーション)”をその精神の根底に置くシュトイヤー社は南フランスにあるメーカーである。
“Exclusive”の大きな特徴は、ケーンの加工する際の向きに気を使っていることだ。ケーンは根から葉の方向に向かって水を行き渡らせる点に注目し、常に根のほうがリードのヒール(下部)に来るように加工しているという。そうすることで、水が内部に浸透することを防ぎ、リードが長持ちしやすくなるということだ。

その他

原木(ケーン)から自作

DIYという言葉が市民権を得てからそれなりに長いが、クラリネットでリードをDIYされるというのも初めて耳にした。オーボエ、ファゴットなどのダブルリード楽器においては一般的な話であるが。
ちなみにこの回答をされた方は、「リードを作ったり調整したりしながらレッスン(仮名)」ができないかと画策されているとのこと。

さて、以上でB♭クラリネット編を終了する。
次のページでは、バスクラリネット、E♭クラリネット、アルトクラリネットを紹介しよう。

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