片山士駿の Swing, Swang, Flute!!!

第8回│NY・デトロイトの巻 中編

新年あけましておめでとうございます。
以前の「New York Jazz便り」から勘定すると、連載を書かせていただいてから今年でなんと4年目に突入しております。まさかこんなに続けられるとは、連載のお話をいただいた当初は夢にも思いませんでした。元々は文章を書かせていただけるような身分ではありませんが、こうして続けることができているのは、今このページを開いて、この文章に目を通してくださっているあなたのおかげです。ありがとうございます。打ち切りにならないように、今年も頑張ります。

前回は昨年秋のニューヨークでのお話でしたが、今回はデトロイトのお話です。SNSの普及で、情報の伝達するスピードが早くなる昨今、軽く3ヶ月前の話題で大変恐縮なのですが、その点何卒ご寛恕いただけたら幸いでございます。

ニューヨークからデトロイトへ現地入りし、当時はそのまま宿泊先のホテルで、デトロイトのローカルミュージシャンと合流し、リハーサルとなりました。宿泊している施設内から出ずにリハができるとは。すごいぜ、デトロイトジャズ。同ホテルには出演するミュージシャンたちはもちろんのこと、当日のスタッフ、関係者、聴きにきているお客さんも一挙に宿泊するので、規模感の大きさが伺えるかと思います。

宿泊先、大変立派なホテルでした。果たして国旗を8本立てる必要はあるのか

>>次のページへ続く

 

片山士駿

片山士駿  (かたやま しゅん)
1995年千葉県出身。国立音楽大学ジャズ専修を首席で卒業、矢田部賞受賞。Manhattan School of Music 修士課程を修了。2015年、第46回山野ビッグバンドジャズコンテストにて最優秀ソリスト賞を受賞。フルート奏者の受賞は大会史上初。2016年、米国フルート協会 NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player に選出される。2018年、マンハッタン音楽院へ入学しニューヨークへと渡る。2020年、新型コロナウイルスの影響により日本へ帰国。都内を中心に、自己のリーダーカルテットや、浅利史花(gt), 壷阪健登(pf)と結成した“キリヱ”での演奏活動の他、文化放送70周年記念「朗読劇 WA-GEI 」、「映画『ルパン三世 カリオストロの城』シネマ・コンサート! and 大野雄二・ベスト・ヒット・ライブ!」等、様々なライブやレコーディングへの参加、TV 出演など、活動は多岐にわたる。これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。
主な共演歴:小曽根真、菊池ひみこ、佐山雅弘、山下洋輔、にゅうおいらんず等(敬称略)

 
[CLUB MEMBER ACCESS]

この記事の続きはCLUB会員限定です。
メンバーの方はログインしてください。
有料会員になるとすべてお読みいただけます。

1   |   2      次へ>      

フルート奏者カバーストーリー