THE FLUTE ONLINE 連載 「岩崎花保のハッピーフルートライフ」

第18回 インタビュー編《フルートのいろいろな仕事》vol.1 羽鳥美紗紀

みなさまこんにちは! フルート奏者の岩崎花保です。これまで〈フルーティストと趣味〉〈オーケストラ奏者に聞く〉〈フルート×動画〉というタイトルで記事を書いてきましたが、今回は〈フルートのいろいろな仕事〉について紹介をしたいと思います。

記念すべき第1回目は、映画やドラマの劇中音楽など、スタジオレコーディングで大活躍をされている羽鳥美紗紀さんにお話を伺いました。

スタジオレコーディングとの出会い

岩崎
はじめてスタジオレコーディングのお仕事をしたのはいつですか?
羽鳥
大学3年生の時です。
岩崎
それは早いですね! 何かきっかけがあったのですか?
羽鳥
たまたま大学2年生の時に、友達の紹介で同年代の作家さんと知り合ったのがきっかけです。 当時はスタジオレコーディングというと、ベテランのスタジオミュージシャンの方が演奏されることがほとんどで、若手はなかなか機会がなかったのですが、その作家さんは同世代の若い人と一緒に仕事をしていきたい、という方だったので私もそこに参加することになりました。 はじめはCMやPVの録音が多かったのですが、その作家さんには大きな夢があって、「いつかドラマの劇伴(劇中音楽)をやりたい、大河や朝ドラの音楽を担当するんだ!」と初めて会った時から語ってくれていました。 実際、その方は有言実行で夢をほとんど叶えられたのですが、私も一緒に夢を追いかけることができて嬉しかったです。
岩崎
すごい! 誰かの夢に一緒にチャレンジできるのって素敵ですね。
羽鳥
でも、昔からの知り合いだからというような贔屓はまったくなくて、本当にシビアに仕事をする人なので、毎回私も全力で取り組んでいます。いつ呼ばれなくなるか分からないという緊張感は常に持っています。

 

▶︎インタビューは、2ページ目に続きます


羽鳥美紗紀 Misaki Hatori

羽鳥美紗紀
羽鳥美紗紀

群馬県出身。フルートを金昌国、神田寛明、高木綾子、浅生典子、長田万希の各氏に、室内楽を四戸世紀氏に師事。東京藝術大学を同声会賞を得て卒業。同大学大学院修士課程修了。 2013年アフィニス夏の音楽祭、2014年第6回アルジェリア国際音楽祭、2019年ロストロポーヴィチ音楽祭等国内外の音楽祭に参加。 現在はオーケストラやソロ等クラシックにおける活動の他、CM音楽や映画・ドラマのサントラ録音等スタジオミュージシャンとしても勢力的に活動している。 また自身のオリジナル曲を中心にライブ活動を重ね、ジャンルを問わず活動の場を広げている。「横浜シンフォニエッタ」メンバー。
連続テレビ小説「わろてんか」Eテレ「コレナンデ商会」ほか数多くのドラマ・アニメ・映画の劇伴音楽のレコーディングの他、Superfly、絢香、SEKAI NO OWARIなど様々なアーティストのレコーディングやライブサポートに参加。
[website]https://www.misaki-hatori.com

 

岩崎花保 Kaho Iwasaki

岩崎花保
岩崎花保

愛知県豊田市出身。
第15回日本クラシック音楽コンクール中学校の部全国大会第1位。
第61回全日本学生音楽コンクール高校の部全国大会第1位。
第13回万里の長城杯国際音楽コンクール管楽器部門第1位をはじめ、様々なコンクールで入賞。
2012年豊田市文化振興財団より文化新人賞受賞。
小澤征爾音楽塾、浜松国際管楽器アカデミー、ロームミュージックファンデーション音楽セミナーに参加。
NHKのクラシック音楽番組「ららら♪クラシック」や「スコラ」などに賛助出演し、人材派遣の協力もしている。
学生時代から古楽の世界にも興味を持ち、トラヴェルソ奏者としても活動しているほか、朝♪クラ音楽ディレクター、コラムライター、コンサートの企画運営など、演奏以外の仕事もボーダーレスに行っている。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学を卒業。
同大学大学院音楽研究科修士課程器楽専攻を修了。
2019年より東京藝術大学管打楽科の非常勤講師として藝大ウィンドオーケストラの授業を担当している。

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