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石井希衣の教えて!コンテスタント 第11回|上野星矢

THE FLUTE ONLINE 連載

第11回 インタビュー 上野星矢さん

皆様、こんにちは!
今回は上野星矢さんをゲストにお招きして、コンテスタントからの視点だけでなく、審査員としての視点からもお話を伺いました。
日本国内はもちろん、国際コンクールも含め数えきれないほどのコンクールを受け、成績を残してきた上野さん。練習法はもちろん、コンクールから学んだことや様々なアドバイスなど、出し惜しみしたいくらいの情報がたっぷり!
ぜひ最後までお楽しみくださいませ。

石井
フルートを始めたのはいつ頃ですか?
上野
僕が通っていたのが、凄い音楽の先生がいると噂になっていた杉並区立の松庵小学校という学校で。その先生が4年生のときに転任で学校に来て、とても興味があったので吹奏楽部を見学しに行きました。先生は子どもに吹奏楽を教えるのが本当に上手で、その時先生の指揮している姿や団体を統率している姿が輝いて見えて、子どもながらにその先生に憧れを抱いて入部しました。
 
小学生の頃。東京ディズニーランドでの演奏小学生の頃。東京ディズニーランドでの演奏
 
石井
上野さんは吹奏楽から始めたのですね! てっきりレッスンから始めていたのだと思っていました!
上野
僕はバリバリの吹奏楽上がりです(笑)。中学2年生あたりから個人レッスンを受けたりフルートのコンクールを受けたりで、部活には出られなくなったけど……でもその後サッカー部に入りました(笑)。
石井
サッカー部! なんかもうすでに常人と違う何かを感じます(笑)。レッスンはいつ頃から受けていらしたのですか?
上野
最初は小学6年生の時に母が見つけてくれた音楽教室で山田ゆう子先生に習って、中学1年の時に堀井恵先生を紹介してもらいました。
石井
山田先生や堀井先生のレッスンで印象に残っていることはありますか?
上野
山田先生のレッスンではデュエットをたくさん演奏してくれたので、先生の音が常に隣で聴こえてるみたいな感じでした。いつも僕の目標だったし、一番好きな音は山田先生の音!って思っていて、今でも先生の音はよく覚えています。そのお陰もあって上達してきて、コンクール受けてみない?と言われて。中学1年生の春だったけど、まだエチュードも吹いたことないし、ヴィブラートもかけられなかったのだけど(笑)、とりあえずコンクールを受けることになって堀井先生のところでエチュードを練習してたら「あれ?ヴィブラートってできたっけ?」ってなって……(笑)。ヴィブラートの練習をしたのは本選の前日だったと思います(笑)。
堀井先生のレッスンは、子ども相手でもあまり子ども専用のレッスンをしないレッスン……かな。例えば今リハーサルをしている時や、パリ、ミュンヘンで留学してた頃に要求されていたこととほぼ同じようなことを要求されていたと思います。音楽はもちろん、技術の面でも「これぐらいできていれば良いだろう」というのが一切ない先生なので、ちゃんと作品として完成するまでレッスンもしてくれました。一切妥協のない先生という感じですね。
石井
素敵な先生方ですね。私も教えることが少しずつ増えてきたので、とても勉強になります。中学生の時の学生音コンはいつ優勝されたのですか?
上野
中学1年生で東京大会本選奨励賞、2年の時は東京大会1位、全国大会はダメでした。だから中学3年生の時にもう一回受けて、全国大会で優勝して。確か当時は東京大会1位を獲らないと全国大会に行けなくて、しかも全国大会では1位以外は入選になってしまうので……。
石井
なるほど……昔は少し厳しかったのですね! 高校時代もコンクールは受けていましたか?
上野
高校1年の時に学生音コンを受けて、その時は全国1位を取ったから、あとは受けられるコンクールを全部受けていたと思います。中学生の頃も学生音コンだけじゃなくて神奈川コンクール、大阪国際コンクール、ジュニア管打楽器コンクール、クラシックコンクールも受けました……。高校生あたりから大人のコンクールも受けるっていう感じになってきて、コンヴェンションは高校1年生の時に受けて、その時は2位でしたね。
石井
ひゃ~すごい。もうその頃に国内のコンクール、ほぼ制覇しておられますね(笑)。上野さんはどんな高校生でしたか?
上野
なんだろう……ノリノリでした(笑)、今もだけど(笑)。高校生の時は本当に自由を絵に描いたような高校生活を送っていたかな。フルートの練習は毎日2~3時間くらい。楽器を触らない日はなかったけど、かと言って、高校生って1日5~6時間って時間取れないですよね。やっぱり友達とも遊びたいし、放課後は体育館に行くっていうのがルートだったからひたすらバスケとバレーボールをしていました(笑)。

次のページへ続く
・インタビュー
・Q&A 上野さんに聞いてみた!

Profile
上野星矢
上野星矢
Seiya Ueno
東京出身。19才で世界的フルート奏者の登竜門である「第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール」(フランス)で優勝し、その後 世界を舞台に活躍する日本を代表するアーティスト。。パリ国立高等音楽院、ミュンヘン音楽大学大学院卒業。同年、ファーストアルバム『万華響』 でデビューし、『デジタルバード組曲』、『into Love』、『テレマン:無伴奏フルートによる12の幻想曲』、『W.F.バッハ: 2つのフルートの為のソナタ集』 の計5枚のCDを発表。2014年にはNewYork Young Concert Artistにて優勝し2015年秋に全8か所のアメリカツアーを成功させ、ケネディセン ターでのリサイタル、最終公演はニューヨーク・カーネギーホールでリサイタルデビューを果たした。杉並区文化功労賞、第25回青山音楽賞新人賞、 第17回ホテルオークラ音楽賞受賞。東京バロックプレイヤーズ代表。音楽教室「音の棲む部屋」代表。大阪音楽大学准教授。
石井希衣
石井希衣
Kie Ishii
福岡県出身。都築学園福岡第一高等学校音楽科卒業。桐朋学園芸術短期大学芸術科音楽専攻を経て、専攻科音楽専攻を第一位で修了。桐朋オーケストラアカデミー研修過程修了。東京藝術大学別科在学中。 これまでにフルートを梶原里美、宗美沙子、野口龍、高木綾子の各氏に、フラウト・トラヴェルソを菊池香苗氏に師事する。 第52回北九州芸術祭クラシックコンサート全部門グランプリ、県知事賞を受賞。第62回全日本学生音楽コンクール福岡大会奨励賞受賞。第25回日本木管コンクールフルート部門入選。つくばフルートコンクール2018 一般部門第1位と中野雄&若林暢賞、戸部謹爾賞を併せて受賞。 第19回日本フルートコンヴェンション in福岡 コンクールソロ部門第1位、吉田雅夫賞受賞。第88回 日本音楽コンクール フルート部門第2位。

次回更新もお楽しみに!

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