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石井希衣の教えて!コンテスタント 第13回|小池郁江

THE FLUTE ONLINE 連載

「神戸国際フルートコンクール特集」

今年は「神戸国際フルートコンクールイヤー!」ということで、神戸国際フルートコンクールの受賞者の皆さんにインタビューをしてまいります。
連載第13回のゲストは、第5回神戸国際フルートコンクールにて第5位を受賞された小池郁江さんです!

東京藝術大学大学院在学中に東京都交響楽団に入団され、オーケストラ入団後も数々のコンクールで受賞をされている小池さん。 楽譜にとにかく誠実に「謙虚な姿勢で音楽を高め続けたい」という小池さんの想いが、日々の練習の仕方や音楽との向き合い方に表れているインタビューとなりました。
今回も新たな練習方法や自分への発見もあり、石井は早速毎日実践しているところです!

石井
実は小池先生はすでに「岩崎花保のハッピーフルートライフ」の第17回 にて一度ご紹介されていて、THE FLUTE ONLINEでのインタビューは2回目となります。
今回はまた違う内容でお話しできればと思うので、先に岩崎さんの記事をお読みいただくとより一層楽しめると思います!
>>第17回 インタビュー編《オーケストラ奏者に聞く》vol.4 小池郁江
石井
岡山で習っていらっしゃった先生のことを教えてください。
小池
最初に習った先生は、岡山フルートの会の会長(現在は名誉会長)の星島明郎先生でした。小学校3年生のときにフルートを始めたかったのですが、背が小さくて手が届かなくて……。1年待って4年生の頃から始めました。レッスンはとにかく基礎をしっかり見ていただいて、アルテに始まり基礎の教本をコンスタントにこなしていくレッスンでした。
そのあと、高校2年生から峰岸壮一先生に習い始めたのですが、星島先生には7〜8年習っているとお伝えしたら「そんなに長いこと同じ先生に習っていたのに、癖がまったくなく育っているね!」と驚かれて。先生が本当に良かったのだな、よく育ててもらったのだな、と。峰岸先生の言葉をきっかけに気付くことができました。
石井
最初の頃に基礎をしっかりとやるのは良いことですね! でも、子どもって基礎練習は特に苦手じゃないですか(笑)。つまらなくなったり、練習が嫌になったりしませんでしたか?
小池
なります(笑)。私、フルートは好きだったけど練習は全然していなくて。毎回レッスンの前日だけ練習していたような感じだったので、毎日コツコツという生徒ではなかったですね。
石井
小池先生の子どもらしい一面が知れて嬉しいです(笑)。東京藝術大学受験の経緯をお伺いしたいのですが、峰岸先生のところにはどんな経緯で行かれたのですか?
小池
中学生のときに母から「藝大というのがあってね」とは聞いていました。ただその頃は、音大のことを藝大と言うんだと思っていたくらい無知で(笑)。そんなに練習を頑張っているわけではないけれどフルートは好きだし、地元のジュニアオーケストラに入ってみたらすっごく楽しいし、その頃からオーケストラでフルートを吹く人になりたいという気持ちはなんとなくあったと思います。私には兄弟がいるので「経済的なことを考えると音大に行くなら藝大しかない」と思っていたのですが、藝大で教えていらっしゃる先生に教わる機会がありませんでした。そこで、「東京の音楽大学で教えていらっしゃる先生に見ていただく」ということで、星島先生と古くからお付き合いがあった桐朋学園大学の峰岸壮一先生に見ていただくことになりました。先生には失礼ながら最初から「金銭的な理由で桐朋は難しくて、藝大に行きたいと思っています」とお話していましたが、とても理解してくださって「もし藝大がだめでも桐朋なら特待生もあるし、ほかの道もあるからね」と親身になってくださったのを覚えています。

次のページへ続く
・インタビュー
・Q&A 小池さんに聞いてみた!

Profile
小池郁江©Ayane Shindo
小池郁江
Ikue Koike
東京芸術大学を首席で卒業し、アカンサス音楽賞を受賞。同大学院修士課程を修了。 アフィニス文化財団の海外研修員としてミュンヘンに留学。
第11回日本フルートコンヴェンションコンクール第1位、第23回日本管打楽器コンクール第1位ならびに特別大賞・文部科学大臣奨励賞・東京都知事賞、第6回神戸国際フルートコンクール第5位。
岡山芸術祭グランプリ、福武文化財団奨励賞、エネルギア音楽賞を受賞。
札幌交響楽団、東京都交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、九州交響楽団などと共演。
東京オペラシティ文化財団主催リサイタルシリーズ「B→C」に出演。
宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバルなどに出演。
日本・ドイツ・韓国にて循環呼吸法についての講義を行う。
これまでにフルートを星島明郎、峰岸壮一、浅生典子、金昌国、パウル・マイゼン、ヘンリック・ヴィーゼの各氏に、室内楽を四戸世紀、佐久間由美子の各氏に師事。
現在、東京都交響楽団フルート奏者。東京芸術大学、桐朋学園大学非常勤講師。
 
石井希衣
石井希衣
Kie Ishii
福岡県出身。第88回日本音楽コンクール 第2位。第19回日本フルートコンヴェンションコンクール ソロ部門 第1位、吉田雅夫賞受賞。つくばフルートコンクール2018 一般部門第1位、中野雄&若林暢賞、戸部謹爾賞を併せて受賞。第62回北九州芸術祭クラシックコンクール全部門グランプリ、県知事賞を受賞。フランスで行われたユーロ・ジャパン・ミュージックフェスティバルにて招待演奏を行う。第25回日本木管コンクールフルート部門入選。
これまでにフルートを内野里美、宗美沙子、野口龍、高木綾子の各氏に、フラウト・トラヴェルソを菊池香苗氏に師事。
ソリストとして東京フィルハーモニー交響楽団、横浜シンフォニエッタと共演。オーケストラでの客演も多数。
桐朋学園芸術短期大学専攻科フルート専攻を第一位で修了。桐朋オーケストラアカデミー研修過程修了。東京藝術大学別科にて研鑽を積む。
2021年度公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。

次回更新もお楽しみに!

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