File:44 | 教わる立場から教える立場へ……のしくじり リンクスのフルートしくじり学
今回は私たちが教える立場で経験したあれこれです。
イラスト:松崎麻衣子







MAMI'S COMMENT
人に教えることって、すごく勉強になります。
管楽器のレッスンでは、口の中、息の通り道、呼吸とそれを支える筋肉など、体の中の様々な状態が音に反映されるのですが、自分でも意識しづらい=言語化できない部分がたくさんあると思います。
学生の頃は自分が教わる立場でもあったので、先生はできるだけ正解を伝えないといけないという意識が強かったかもしれません。
でも身体の感覚や良い音の定義について、誰かにとっての正解が自分にも正解とは限らず、生徒さん一人一人にちょうど良い、今必要なことってなんだろう?と考えるのが、難しくもあり、面白いところだと思います。
吹奏楽部のフルートパート指導では「後輩に正解を教えようと思わなくて良いので、一緒にやってみようね。いろいろな吹き方を試してみると、自分も上手になれるよ!」と伝えています。
人の吹き方をたくさん観察させてもらうことで、自分の演奏もより客観的に観察できるようになるのですよね。
数年前から、アレクサンダーテクニークという自分自身の使い方や習慣を観察するワークを勉強中で、教えることがより楽しく感じられるようになりました。「生徒さんを教えようとしている、今の自分の状態はどうかな?」という自己観察から、レッスンが始まるのです。
皆さんのヒントになることを、少しずつでもお伝えできれば嬉しいです!

一、自分の正解が生徒さんの正解とは限らない。
一、教える自分の今の状態が、そのまま相手にも伝わります。
一、フルートを吹く楽しさ、難しさを共有してもらえたら嬉しい!
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次回更新は2025年9月
「意識するほど上手くいかないのはなぜ!?」をお送りします
※隔月、奇数月の1日頃に更新いたします! お楽しみに!








